映画「梅切らぬバカ」 | きくえのざれごと

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芸能事務所との契約形態とか経営資本とか知財管理とか、従来のワンフーからしたら”そんなの知ったこっちゃねぇ”だった領域だと思うんだ 何だこの某事務所に限った風潮は

いつも通り自動更新解除を忘れていて勝手に契約更新されてたアマプラで見ました…

この映画が公開になった頃主演の加賀まりこさんは映画のプロモーションインタビューで自身の連れ合いの子が自閉症というお話を散々されていてそれらをいろいろ読んだものですがやっとその作品自体を見ることができました そこで聞いていた通りの加賀まりこでした 嘘がない演技(矛盾だらけの表現)でした そんなわけで加賀まりこがすごくよくて役柄以上に加賀まりこ像を見直しました ただのすごい偏見なのですが「大女優然とした高飛車な人」と思っていたところ全然真逆の人でした 壮大にネタバレしますがタイトルにある梅の木は結局切らずに映画は終わります えー切らないんだ…とびっくりしながらエンドロールを見送りました 映画のストーリーとは少し逸脱するのですが梅の木を庭に植えるのはかなりリスキーな話だそうです 映画にもあるように「枝ぶりがどんどん広がる 剪定を怠ると簡単に越境する」だけではなく「根っこも広がる しかもその根っこは非常に強くてひどいときは下水管をも侵食する」「さらには水をたいへん食う植物なのでまわりの地植えの植物の水脈まで奪うことがあり枯らしてしまうこともある」そうです なので映画タイトルになったのはことわざの「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」から来ていてその「個性に応じた手の掛け方をすることが大切」の意味あいを暗喩していることはわかりますが梅という植物の実際の特性である「切らないで伸ばし放題にするとまわりが枯れる、ついえることもある」を知ってしまうと映画の結末を見たひとに委ねる終わり方で「とりあえず梅の木は切らない」で良かったのか、という疑問が そして一緒に映画を見ていた母曰く「あーそれでか むかし実家の庭に梅の木植えたんだけど隣の家の松が枯れたのよ」とリアルな証言 あらー暗喩にすると負の未来になってしまうねぇ