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芸能事務所との契約形態とか経営資本とか知財管理とか、従来のワンフーからしたら”そんなの知ったこっちゃねぇ”だった領域だと思うんだ 何だこの某事務所に限った風潮は

 

 

 

 

 

ジャンプ黄金期の立役者の鳥嶋さんがワンピースを当初評価しなかったのって当時ジャンプ読んでた年上のきょうだいが第一話を読んで無反応だったことと被る くせのある絵だけどおもしろそうだよって言ったら「だってああいうのもう今までさんざんジャンプで見てきたやつじゃん」って言ったの覚えてる ワンピース作者と私は同じ昭和50年生まれでNOといったきょうだいは5~7歳上世代にして2つは違う ジャンプで育った漫画家の作った漫画に目新しさを覚えなかったんではなかろうか うちのきょうだいも鳥嶋さんも ↓↓でも響いてるところが違うように思える

 

「ベルセルク」特集 三浦建太郎×鳥嶋和彦対談 2016年7月8日

鳥嶋 「面白い」という字がどういう漢字なのか考えてください。「面が白い」、つまり白紙に描けること、今までにない「まっさらな新しい価値観」と出会えるから面白いって言うんだ。すでにある何かをなぞってしまえば、それはもう面白くなくなってしまう。

ただ少年誌だけに読者は入れ替わる古き良きものが一周回って新しくなるのは有り得る話なんだよな その辺は難しい さっきこのことを兄に言ったらすっかり忘れてたもよう そして鳥嶋さんのワンピースへのNOについては「こういう”昔を知ってる”上司って仕事するうえでやっかいだよな なんのかんの前例引き合いに出して”実は新しいこと”やらせてくれない」などと言っている 自戒を込めての感想かなw

 

そしてこの対談〆が三浦さんも早逝されてベルセルクが未完になってしまった予言書になってるのなんたるなーんたるだわ

鳥嶋 あなたはそのままでいいんです。重ね重ね言うけれど、僕が担当編集だったらグリフィスを堕とさせない。13巻であなたはすべてを出し尽くして、すごい気持ちよかったというのはわかるけれど、あの瞬間、その後のモチベーションがなくなったはず。


三浦 モチベーションという言葉に当てはまるかはわかりませんが、鷹の団から蝕までは人間関係など僕の中のものをすべて出していたので、その後は工夫して考えなければいけなくはなりましたね。

鳥嶋 あなたは確信犯で、13巻を描くためにやっていたところがあると思う。だからこそ描いて、後悔したんじゃないですか?

三浦 けれどもあの展開を描き切らないと、マンガ家としての寿命が短くなる気がしたんですよね。

鳥嶋 僕と出会っていればもっと寿命が延びていたのに! 確かにあなたが描くことは正しいんだ。それでも編集者は別の形を提案できた。グリフィスが堕ちるところが分水嶺で、あそこを越えてしまったら蝕に行くしかない。僕にとってあの13巻は、マンガ家・三浦建太郎の遺書に見えたんです。


三浦 確かにその後は、どこか自分を作って描いていますね。

鳥嶋 だから白泉社は早く三浦先生を解放して、そしてあなたは早くほかの作品を描いたほうがいいですよ。

三浦 これは……すぐには答えが出ないアドバイスですね(笑)。

 

 

 

黄金期ジャンプって当たればとにかく引き伸ばされる印象だったんだけどこの鳥嶋さんという編集者はちょっと違ったのか 割りかし先をというか漫画家としての職業寿命を見越してた気がする いつまでもその人独自の世界観を描ける生み出せるわけじゃない的な ある意味アスリートっぽい見方してたような