DAY02 2010/9/19
AM4:00起床

 



雨だ、
風も有る



ウエーダーを取りに車へ向かう、
Pで船長と会う、

「行けるかどうか、みてくらぁ~」
と車で闇に消えた。


帰ってきた船長の車へ近寄ると
船長は低い声で「いくか」

と一言、

かっこえ~~~~
渋すぎる


いよいよだ、
第五熊丸へ乗船する、


港を出た途端うねりが船を襲う、


始め数回跳ね又「恐怖のクルージングの再来か!」
と心配したが、一安心


雄大な知床の大自然を見ながら十数分、モイレウシ湾が見えた
ゆっくりと着岸する、


「熊いる、くま」と船長


えっ!


みな探す・・・・



川の上流に黒い物体が動く。



げっ・・・



先行に一艘居て二人のアングラーが釣っていたが、
一級ポイントではなくテトラで釣ってる意味が分かった


「此もってき」と熊よけスプレーを渡される、
「どうしようもない時使いな」



リアル過ぎる・・・



上陸して熊を避ける為、左の磯場へ向かおうとするが、
潮が高く無理、



「ダイジョブたからいけいけ!」と船長



おいおい・・・



我々が上陸するのを見て先行者は一級ポイントへ移動、
取られた・・・・


流れの反対に我々は陣取る、

 

 

 

 



それを見て先行の船長が、「あそこ行け!」と熊の下のポイントを指す、

「俺がみてっからダイジョブだぁ、あの熊ぁ~おれの顔わかってっからょ」
と船長2が私を誘導する、       



当の羆は樺太鱒を口にして食事中・・・
こんな光景を肉眼で見るとは思っても見なかった。



まあ、今回は此の場所に毎日熊が出てるから、予想はされた事なのだが・・・



成るようになるか



ポイントへ入る、

 

 

 




* * *



一年ぶりの知床の海、モイレウシ湾
とにかく来れた事に感謝、


風は強く、波高だが昆布と波の間に樺太鱒の背鰭が見える、
好調の時の条件は整った、



熊はおいといて、先ずは釣りに集中!



海樺太鱒用のルアーをキャスト、
表層をゆっくりとリトリーブ、

こつこつと反応が有る、
半分は魚、半分は昆布、


とにかく反応が有ればフッキングを試みる


数投め
05:48HIT!

 



強烈な引きだ、ドラグが鳴る


立派な雄の樺太鱒、
此奴を釣りに来た訳だ。

 

 

 

 

 


06:02HIT!
今度は嬉しい口HIT

06:24HIT!
念願の雌だが、網から逃げてきた奴で胴に大きなキズが有りリリース

 

 

 

 


06:34HIT!
ナイスファイターな雄

 

 

 

 


カメラを動画に変更した為時間不明だが、3本上げる


07:21HIT!
此が一番良い型だったかな、見事な雄の樺太鱒。

 

 

 

 


結局此が最後の魚に成った
海が時化てきた為これにて終了。



正味2時間強の釣りだ、短いが仕方ない、
計7匹をC&R。




目標は雌の樺太鱒二匹を持って帰る事だったが、
あえなく断念、




船長曰く、「みな雄はリリースするから雌は居ない」
此は、結構真実みがある、


先行の二人は全て鱒をキープしてたが、あんなに釣ってどーするのだろうか??


短期で終わったモイレウシ
さあ此からが大変だ、



「しっかり掴まってな」と船長



湾を出た後は凄いうねりと波、此はヤバイ。



それでも凄い波の時は船長がパワーオフしてくれるのだが、
半端では無い荒れ方だ、



我々は飛ばない様両手で取ってをしっかりつかみ、足を踏ん張り着地のショックに耐えた、
此の荒れ方はかつて無い、

時期が遅い為、予想された事だが、
マジで怖い・・・・




ヤット相泊港に到着、




疲れた・・・・・
 

 

 

 

 




* * *




しかし、未だ時間が有る



船長に釣りの出来る河口を教えてもらい、
歩く事にした



カモイウンベ川
砂利道を雨の中15分、きつかった。



ようやく川に到着、



川のプールには樺太鱒が溜まってる、(川は釣り禁止)

波が更に悪化し、波が崩れる先迄キャストしないと始まらない。
鮭対応に作ったJIGに替える、


此奴は飛ぶ


波頭を抜け思った所には届くだが、
反応が全く無し、


気合いも無くなり、
食事タイム!


豪雨の中コンロで湯を沸かし(この道具が重いのだ!)


カップ麺をすする、
K氏曰く、「まるで芸人の罰ゲームの様だ」


これにて撤収~


帰り、宿で船長に、
「明日天気が良かったら朝携帯に電話すっから」
と言われたが、


明日は時間がない、


丁重にお断りした、
とても行きたかったが、三日目も天気が悪かったなぁ~




* * *



今日の宿は羅臼まるみ、
此処は何の問題も無いスバラシイ宿、

秋の連休だけ有り繁盛してました。

 


三日目は釣りは無しで、
標津に戻りサーモン科学館に行き、鮭類のお勉強

相変わらず標津川には、鮭が凄い数遡上してた、
此処を解禁して欲しい。



***



今回は
中標津からのアクセスだが、
やはり釣り時間が短い、

航空各社は時間を再考して欲しい、要望は有ると思うのだが。


今回は魚は釣れたが、
いつもの事だが、トラブルの多い釣行だった。


でも、やはり北はいいものだ。

 

 

 

 

* * *

 

 

追加あとがき、

今回渡船でお世話になった熊宿さん次年もお世話に成ろうと、

連絡したが繋がらず断念、

 

現地で見ても営業している様子もなかった

様々な理由で廃業されたのだろう。

 

相泊港の目の前で、アクセスは最高だし

船長も良い方、もう少し前に知り合っていたら

毎年お世話になっただろう、残念ですね。

 

やはり、北は又行きたい

場所ですね。