おはようございます。
今日は『自信』について。
自信とは字の如く自らを信じるという事。

最近小学生でも『僕自信ない』っていう子供増えてますよね。
ソシオのキッズスクールやエンジョイスクール、バリエンテスクールなど低学年のカテゴリーでは、子供達に『お手本見せて』『これできる?』と問いかけると我先に前のめりに出てきます。
ミスをしたり、失敗する事は嫌だなというネガティブな部分よりも、自分を見てほしい、やってみたいなどの自己表現力や好奇心などポジティブな部分が勝っているからというより、そもそもネガティブな考え方など彼等にはないのかもしれない。

それが高学年になり入会してくる子供になればなるほど、ネガティブな考え方をしていて『僕は自信ないんです』という子供が増えてきます。

中学生のセレクション時でも『自信ないんだよな』という子供が増えてきました。
正直現状の技術やフィジカルなんてどうでも良くて、自己表現力や好奇心をどれだけ持ってるかを強く見てセレクションは選手選考しています。
それを伝えても、なかなかね。

結局は子供を取り巻く環境なんだと思います。
小さい頃からサッカーであれやれこれやれを言われ続け(これはまだいい)、もっと厳しいやつだと『これをやるな』と言われ考える力や創造する力を奪われ、大人のロボットになっていきます。
自己表現を否定された子供が自信なんか持てるわけがない。考えたら否定されるんだから大人の顔色を伺い大人が考える正解を目指すのだから。

ソシオでは人間性の部分はめちゃくちゃ厳しく指導するし、時にはめちゃくちゃ叱る事もあります。
が、サッカーにおいては自己表現力や好奇心を強く求めています。

しかしながら染み付いた習慣はなかなか変わりません。自信のない選手に自信を持たせるには成功体験が多く必要だと言う人が沢山いますが、本当にそうなんでしょうか?勿論それも大切だとは思います。
だけど根本的な部分で自分で失敗した理由を考えて次にどうするかを考え、色々試行錯誤して成功体験も失敗体験も沢山経験して、自分の力を蓄える。
大人の正解で成功体験を増やしても根本は変わらないと思います。
自分で自分なりの正解を見つける事が自信を身に着ける一番大切な方法だと思います。
だから大人は消極的な取り組みや試行錯誤しない部分のみをフォーカスして待ち続けるしかないんだと思う。

低学年からソシオでサッカーに取り組んでいる子供には今の自分の価値観を持ち続け、自信とサッカーを好きな気持ち、楽しい気持ちをずっと持ち続け、少しずつ成長していってほしい。

まだ自信のない選手には様々なアプローチをしながら自己表現力を身に着けれるよう促していきたい。

昨日のU14の練習は選手から『自信』か垣間見れた。
前日の公式戦の影響なのか?
楽しそうに一生懸命、自己表現をしていた。
自信は全てを変える。
昨日の取り組みを毎日続けてくれたら。
ワクワクしてきます。

こんな事を書いているが我々も反省が毎回毎回ある。
中学生でも自信のない選手が沢山いる中で習慣を変える事に急ぎすぎてしまう場面が多々あります。
自己表現を否定する事はないが、自己表現しない選手への促し方には課題があるからです。
自己表現しない事も表現ではあるのだから、その内面に目を向ける必要性があるのだと理解はしているのですが、、、。

3年後には煩いくらい各カテゴリー全てで各自が自己表現をしているクラブを創れるように頑張りたいと思います。

杉並ソシオFC監督
西野進亮