松下幸之助も最初は社会性より利益追求型だった? | 会社人よ、社会人になろう!

松下幸之助も最初は社会性より利益追求型だった?

ブログ訪問ありがとうございます。
ソーシャルデザイナーの鷹野秀征です。


今日のテーマは、
会社人が”社会人”になる3×1の方法
1.会社の仕事で社会の役に立つ(仕事)
1) 仕事の意味を社会視点で捉えなおす、です。


CSR・社会貢献で親しくさせて頂いている某P社の方に
松下幸之助 歴史館 をご案内頂きました。
http://panasonic.co.jp/rekishikan/


特にメイン映像コーナーが心に染みました。


幸之助翁が社員に向けて熱く語りかける映像が見られるのですが、
書籍で読むよりぐっと響いてきます。肉声はいいです。


*じっくり見るには3時間近く必要なので余裕を持って。


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みなさんに是非ご紹介したいのは、幸之助翁も最初は
利益を追いかけていたという話です。


「世の為、人の為になり、ひいては自分の為になる
ということをやったら、必ず成就します。」


有名なこの言葉は、私もよく引用させて頂いていますが、
この心境に至るまでには、創業から10数年の歳月を要して
いるのですね。


1918年(大正7年)に創業し、
1929年の大恐慌を乗り越えた後、
1932年(昭和7年)第1回創業記念式を挙行します。


ここで行われた演説の様子がHPの
「真の使命を明示する」に書かれています。


■真の使命とは何か?


パナソニックHPより引用します。
http://panasonic.co.jp/history/chronicle/1932-01.html


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ある日、所主は知人の案内で某宗教本部を訪れ、喜々として働く信者の奉仕の姿を見て感銘を受けた。そして事業経営について深く考えさせられた。

「人間には精神的安心と物質的豊かさが必要である。宗教は人々の悩みを救い、人生に幸福をもたらす聖なる仕事である。対して事業経営も人間生活に必要な物資を生産提供する聖なる仕事ではないか。そこに事業経営の真の使命があるはずだ。今後はこの真の使命に従って経営をしていかなければならない」と思い至った。

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そして、有名な「水道哲学」が語られます。


松下幸之助物語:3-4. 真の創業
http://panasonic.co.jp/founder/story/3-4.html
 
使命達成のための、250年にも及ぶ壮大な事業計画を語り終えたとき、
会場は言いようのない感動に包まれていたそうです。


肉声の映像は実に感動的です。是非ご覧頂きたいと思います。


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時代が変わり、先進国では「水道哲学」のような
「物資を豊富にかつ廉価に生産提供する」ことが
重要でなくなったかも知れません。


しかし途上国はこれからです。


どんな仕事にも社会的な価値があり、その使命を認識したとき、
人の働き甲斐は「社会の役に立つ喜び」レベルに高まります。


松下幸之助翁が15年かかっているのですから、
まだまだ十分間に合います!


自分の仕事の意味を、自ら深く理解する。

一度じっくりやってみませんか?


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関連リンク
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■松下幸之助 歴史館
http://panasonic.co.jp/rekishikan/
■パナソニックHP 創業者 松下幸之助
http://panasonic.co.jp/founder/
■パナソニックHP 社史
http://panasonic.co.jp/history/
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2010年9月7日(火) @新幹線車中