楽天さんの掲示板サービスである"みんなの就職活動日記"
で、みん就 就活川柳の結果発表があったので、
その中から昨年度の就職活動を表す特徴を探しました。
今回は、就職活動の背景に注目し、学生たちが何に共感するのかを書きます。
http://www.nikki.ne.jp/event/20110831/?action=event&spid=20110831&dangumi=1
BEST3
第一位
役員が「弊社を色で例えると？」ブラックですねと答えてやりたい。
第二位
メールにて祈り祈られ数十社、私は神か、それとも仏か。
第三位
台風よ。君には進路があるんだね。
BEST3には学生たちの就職活動、採用活動に対する不満、世の中の雇用に対する不満などが、ランクインされています。第二位の歌では、内定格差(特定の学生に内定が集中してしまい、一つももらえない人が出てくること)の象徴ともいえる"お祈りメール"について書かれていて、就職活動性でこの言葉を知らない人はほとんどいないでしょう。就職氷河期といわれた12年度卒採用に対する皮肉がこめられている3つになりましたね。
お気に入りの4,5位
第四位
ゆとり世代言われ続けてきたけれど、これで立派な逆境世代
第五位
悔しくて泣いても泣いても無い内定、気づけば涙の内内定
BEST3はあいにく皮肉めいたものになってしまいましたが、4,5位は逆にガラッと変わりました。就職氷河期という時代だからこそ、自分たちは自ら勝ち取った内定であり、これからの時代を作っていくのだと鼓舞するような歌になってます。ゆとり世代とはなんだったのか？学力低下は紛れもない事実ですが、教育とはそれだけでは測れません。今後、この世代が日本や世界に大きな価値を発揮してほしいものです。
最後に第五位の歌ですが、歌の中にある"気づけば"という言葉。これがものすごい努力を語っていると思います。この歌を見て、共感する人はとても多いと思います。就職活動は自分の社会人人生の最初の一歩です。落ちたら恋人に振られたときのように泣いて悔しがり、受かったら涙を流しながら喜ぶことも必要なのではないかと考えさせられました。
今の就職活動・採用活動はどうしても効率化のためにシステマティックになってしまいます。シンプルに言えば圧倒的にコミュニケーションが足りません。人と人との出会い・別れが涙を流させたのではないかと思い、最後にまとめます。
相互理解を前提としたコミュニケーション採用の時代へ必ずシフトします。
企業と大学が提携し、よりリアルなコミュニケーションを重視するのも、
ソーシャルメディアで継続的なコミュニケーションにより人が繋がるのも、
そこには必ず出会い・別れがあり、心を動かされる体験があるかと思います。
その会社・その人と"一緒に働きたい"
と思うことが理想の就職活動なのではないでしょうか。