ネット生保のほうが経費がかからずに、安い保険料で加入できることはわかったが、ネット生保は新興の会社だから、財務基盤が脆弱で、倒産してしまう確率が高いのでは?そして、倒産すると、保険料がうけとれないんじゃないだろうか?
こんな心配しませんでしたか?
確かに、ネット生保は2008年くらいから、始まってきましたので、まだ既存の大手生保に比べると、顧客数は少なく、支払い余力も少ないです。
しかし、生保会社の安全性を図る指標として、ソルベンシーマージン比率というものがあります。
こちらの詳細な説明はhttp://lify.jp/contents/insurance_study/s15.php
するとどうでしょう。ネット生保のライフネット生命もたかい率を誇っております。
しかし、世の中に絶対に倒産しない会社というものは存在しません。
株が暴落するかもしれませんし、債券が暴落するかもしれませんし。
それでは、生命保険会社が倒産したら、どうなるのか説明しましょう。
もしネット生保(ネット生保に限らず、すべての生保)が倒産してしまったら、そのお金はすべて生命保険契約者保護機構に一旦うつされます。その後、承継会社に移されるか、保護機構が扱う会社に移されるか、保護機構自身がそのまま取り扱うのかが決定されます。
倒産してしまった際のデメリットは大きく分けて、4つあります。
まず一つ目が、責任準備金が目減りしてしまう可能性です。
保護機構は責任準備金の90%までしか保障しない場合もあります。もちろん、100%保障する場合もありますが。
二つ目は、予定利率の引き下げです。保険を契約する際に、運用利率というものを決めます。この運用利率が高い保険と契約していた場合、倒産し、承継会社に引き継がれることによって、この運用利率が低くなってしまう可能性があります。
3つ目は、責任準備金の減少と予定利率の引き下げに伴って、保険金額が減少されることがあります。
4つ目は、承継会社が一定の契約者数を確保するために、解約返戻金を割引される可能性があります。
以上が、倒産してしまった場合にありうるリスクです。
このリスクは回避するのが、定期保険に入ることと複数の保険会社と契約することです。
とりあえず、生命保険会社が倒産したら、どうなるかというのはわかってもらえましたでしょうか?