誕生日。
二人きりでお祝いするとしたらそれは誰と?
出て来る答えはだいたい決まっているのですが、今回はちょっと面白い二人の曲。
井上陽水さんの「Happy Birthday」を。
1974年10月発売のアルバム「二色の独楽」に収録されている曲。
作詞・作曲:井上陽水さん。
♪今日はステキなHappy Birthday to you
♪遊んであげる Happy Birthday to you・・・
恋をしない”君”の誕生日。
どうやらこの二人は恋人同士ではなさそうですね。
”遊んであげる”なんて恩着せがましく言っているのは、遠慮の要らないさばけた間柄の友人関係なのでしょうか。
お誕生日に一晩中、トランプ遊びに興じる二人の姿を思い浮かべると、何だか微笑ましいような、滑稽なような。
♪ハートを引くんだ
♪ハートを集めて僕より早くあがれよ
”君”に対するささやかな誕生日の贈り物、ということでしょうか、
”僕”は”君”にトランプ遊びでの勝利を願っている。
でも、どうやら”僕”はわざと負けて”君”に勝利をプレゼントしようとはしない。
♪君はとても弱いから
♪僕がやさしくすると思っていたの? バカだな
君の勝利を願いつつ、勝負は真剣に。
相手に花を持たせるために力を抜いて負けたとしても、相手がそれに気がついたら・・・。
花を持たせてくれた、というこちらの気持ちを嬉しく思う反面、それ以上に寂しさが湧いてくるかも知れませんね。
あるいは惨めさに包まれるかも知れません。
私は演技派ではないから、力を抜いて負けた場合、相手の人にそれを気づかせてしまいそうです。
この点で、私は勝負は力を抜かないで、という気持ちで臨んでいます。
この曲もそんな感じでしょうか。
♪ダイヤを捨てるな
♪僕から勝つんだそしてクイーンになるんだ・・・
真剣勝負の果てに”君”が勝利することを願う”僕”。
少しケースは違いますが、昔読んだ本にこんなことが。
大体の趣旨は・・・
”相手が苦しい立場の時こそ真剣に勝負に臨まなければ運気が去ってしまう”
勝負事は真剣に、という点でこの曲と共通する点があるような、そんなことをふと、思ってみました。
♪今日はすてきなHappy Birthday to you
♪遊び疲れた Happy Birthday to you
♪Happy Birthday Happy Birthday to you・・・
試聴はこちら
でできそうですよ。
この短いシリーズも、いよいよあと1曲。
では、バッハッハーイ!