■愛して 和田アキ子

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1978年12月から1979年5月に放映された、シリーズ屈指の異色、第14作「うらごろし」の主題歌。


このシリーズの主題歌およびBGMは「仕掛人」から一貫して平尾昌晃さんが手がけてきましたが、「商売人」と続く「からくり人 富嶽百景~」の主題歌は森田公一さんに譲り、そして続くこの「うらごろし」の主題歌は浜田省吾さんが作曲。


平尾昌晃さんの手がけた主題歌はいわゆる「歌謡曲」がベースとなって、作品ごとにウエスタンや演歌の要素が
色とりどりに出ていて、森田公一さん作曲の「夢ん中」は平尾昌晃さんのカラーとは違うものの演歌の味つけをした「歌謡曲」。


ところがこの「うらごろし」の「愛して」はニューミュージックの浜田省吾さんの作曲でロックの色調が強い曲。


ドラマの「うらごろし」がシリーズの中で異彩を放っていたのと同じように、BGM、そして主題歌もシリーズの他の作品と隔絶した魅力があるのは面白いところ。


ねこへび オバケ 宇宙人 天使 晴れ


この「愛して」に初めて出逢ったのは、シリーズ各作品の最終回のビデオを観た時。


「うらごろし」という作品はいろいろな要因があるのでしょうが、とにかくリアルタイムではその視聴率において随分苦戦したようで、そのためか再放送の機会も極めて少なく、熱心なファンの間でのみ密やかに語り継がれるという、ある種伝説的な作品でした。


ですから、レンタルビデオ店で最終回シリーズの一巻として「うらごろし」のビデオを見つけた時はもう嬉しくて、
すぐ借りて見ました。


ドラマの部分でもそうですが、オープニングの映像、BGMに漂う独特の世界観にすぐさま引き込まれていきました。


そしてドラマが終わってエンディングの「愛して」。


力強いメロディー、リズム、そして和田アキ子さんの歌唱。


古風な表現だと「パンチのある」歌、というところでしょうか。


実際、このドラマではレギュラーの和田アキ子さんは「パンチ」を繰り出していますね(笑)


ああ、このドラマ、もっと知りたい、見たい、と思っていたらBGMシリーズにまだ在庫があることがわかって、即CDを注文。


無事注文が出来た日、そしてCDの現物を手にしたとき、電車の中でオープニングのBGMや「愛して」を、ふふん、と知らず知らず口ずさんでいたという、ちょっと恥ずかしい想い出があります。


そしてあきらめかけていたこの作品の視聴でしたが、その後商品化(DVD)されて、今日見ることができるようになったのは、本当にラッキーでした。


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この「愛して」。


それまでのシリーズの主題歌では作品の世界が滲んでいるものがありましたが、この「愛して」は詩も曲も、およそ「うらごろし」の作品の世界とは別のよう。


それが劇中のクライマックスで使用されている「愛して」のアレンジ曲が作品によく合っているように思われるのは面白いですね。


詩も敢えて言えば

あたしがどこから来たか 聞かないで

と言う部分が、名前を必要としない人々を主人公に据えた「うらごろし」の世界との接点なのかも知れません。


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「愛して」。


なかなかいい曲なのに、ほとんど聴く機会がないですね。


和田アキ子さんのベスト盤にも収録されていないようですし。


「うらごろし」というドラマが視聴率で苦戦したことや、和田アキ子さん自身がドラマ出演中に体調を崩されたこともあって、あまりいい思い出がないせいでしょうか。


だとするともったいないような気がしています。


少しでも多くの方にこの曲を聴いていただく機会ができれば、そう思っています。


試聴サイトみつかりました(2008年3月14日) こちら 耳


◆シリーズ「仕掛人~仕事人」主題歌/挿入歌