前回の「フォー・クローバース」の記事
では調子に乗ってビールの話をつらつらとしてしまい、紙面がなくなって肝心なお話ができませんでしたので、今回は同じタイトルの「村下孝蔵」さんの「冬物語」。
(というわけではないのですが・・・)
1983年8月発売の「踊り子」のB面の曲。
作詞・作曲:村下孝蔵さん。
この「冬物語」、結構聴いていたのでてっきりシングルのA面なのか、と思っていたのですが、なんと「踊り子」のB面だったのですね。
だとすれば結構贅沢なシングルレコード。
「冬物語」がA面だとしてもかなり行けそうですから。
B面とは言え、8月発売のシングルレコードだったのですね。
まあ、8月と言っても25日ですから、もう秋が感じられる頃です。
この曲は秋から冬の頃がその舞台のようですから、晩秋から冬にかけて聴かれるということを意識したのかも知れません。
この年に大ヒットした「初恋」 が2月発売でしたが、オリコンの上位に顔を出したのは5月ぐらいでしたから、そうした傾向を意識して8月の終わりに「冬物語」をリリースしておけば、11月~12月にガツーンとヒット、などというようなイメージをしていたのかも・・・。
これはほんの想像に過ぎませんが・・・。
イントロのピアノの調べが美しいですね。
バックの女声がまた素晴らしい。
あなたのいない街。
その隙間を枯葉が埋めて、やがて悲しみを覆うように降り積もる雪。
それが洗い流されればいよいよ春・・・。
全編に漂うのは冷え冷えとした冬のイメージ。
でも、村下孝蔵さんの歌声には温もりが感じられます。
哀しみの漂う曲だけれども、来るべき「春」を想う気持ちが村下孝蔵さんの歌声に込められているような。
これから始まる「冬物語」。
いや、もう既に始まっている「冬物語」。
人それぞれの「冬物語」。
素敵な物語でありますように。
試聴はこちら でできるようですよ。
9’Club
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◆冬の訪れ