ジャンジャーカ ジャカジャンジャン
ジャンジャーカ ジャカジャンジャン
・・・


このアコースティックギターが激しくかき鳴らされるイントロに既に何かのメッセージを感じてしまうのは私だけでしょうか。


「あの人の手紙」。


作詞:伊勢正三さん、作曲:南こうせつさん。


1972年4月発売のアルバム「はじめまして」に収録されている曲。


この曲を知ったのは、かぐや姫が解散してから随分たった後。


かぐや姫が活躍していた頃には、初期の斬新な(?)曲と大ヒットした「神田川」「赤ちょうちん」などのほんの数曲しか知りませんでした。


後に同級生の友だちが集まって楽しそうにかぐや姫の話をしているのを耳にして興味をもって聴いたのが、FMラジオ番組「ユア・ポップス」の「かぐや姫特集」 (←こちら)。


この時は既にかぐや姫が解散した後で、私の知らないいくつかの曲を知り、当時「いまさらながら」かぐや姫の魅力の一部に触れたというような想いがありました。


そしてさらに数年後、学校のイベントで音楽の演奏会があったのですが、その時に聴いたのがこの「あの人の手紙」。


アコースティックギター一本による演奏。

しかしギター、ボーカルともに力強く、すっかりこの曲の世界に引き込まれてしまいました。


「これ、誰の曲?」


「かぐや姫!」


ユア・ポップスで一度耳にしていたはずでしたが、この時が「あの人の手紙」との本当の出会いでした。


手紙 メモ 手紙 メモ 手紙


「あの人の手紙」と言っても「あの人」のことを記した「手紙」。


ネタバレになるといけないのでこれ以上は触れませんが、かぐや姫による一種のメッセージソング。


かぐや姫の中では珍しい作りの曲ではないでしょうか。


全体として激情が感じられる曲調で、特にサビの部分、

楽しい
(語らいの)
日々を
(悲しい)

別れの日にした

と、こうせつさんと正やんの掛け合いの部分がいいですね。


手紙 メモ 手紙 メモ 手紙


社会に出てから後輩とこの曲を聴く機会があったのですが、歌いだしの部分を聞いて後輩が「何この曲?」と笑い出してびっくり。


この曲は笑いをとる曲ではないので、甚だ心外でしたが、初めて歌いだしの部分だけを聞くとそんなものかも知れないな、とも思いました。


泳ぐ 魚の群れに 石を 投げてみた


さすがに曲が進行していくと後輩の笑い声も消えて行きましたが。


でも、私が最初にこの曲を聴いた時は笑いませんでしたが、一般的にはどうなのでしょうか???


手紙 メモ 手紙 メモ 手紙


かぐや姫について知っている曲はまだほんの一握り。

まだ未開拓の部分が多いのでひょっとしたらこれからお宝を発掘できるかも知れないという楽しみが残っています。


じっくり聴いてみたいとはもう何年も思いながら、順番がなかなか回って来ないのですねあせる


まあ、それだけ楽しみがたくさん残っているということで、喜ばしいことなのでしょうね。


試聴はこちら でできそうですよ。


手紙