9月に布施明さんの「旅愁~斑鳩にて~」 を記事にいたしましたところ、
いつもお世話になっている「ひろ様」 から、
「旅愁、といったら西崎みどりさんだ」とのお叱りをいただきました。
いよいよ西崎みどりさんの「旅愁」の順番が回ってきましたよ~。
ひろ様、
ご覧になっていますか~?
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1974年8月発売の曲。
作詞:片桐和子さん、作曲:平尾昌晃さん。
ご存じの方も多いことと思いますが、「仕留人」の主題歌にもなった曲ですね。
私が参照している資料では58万枚の売り上げですが、ミリオンセラーというのが一般的ですね。
いずれにしても大ヒットであることには間違いありません。
シリーズの主題歌も数多くあれど、この「旅愁」は空前絶後の大ヒット。
「仕留人」の視聴者以外の支持を取り込んでの結果なのでしょうね。
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「荒野の果てに」 (仕掛人):ウエスタン調の勇ましい曲。
「やがて愛の日が」 (仕置人):女の涙、泣きを強調したような曲。
「望郷の旅」 (助け人):「荒野の果てに」の路線を継承した曲。
ときて、この「旅愁」。
しっとりとした情感のこもった曲。
そして「泣き」が強調されていない分、多くの人に受け入れられ易い印象。
このために番組のファンを超えて(?)大ヒットしたのでしょうか。
番組のエンディングクレジットの画像は、前2作の「夕陽」のイメージから夜の海の情景へと変化。
この「海辺」の水のイメージが、「旅愁」の持つしっとり感とシンクロしていて、番組の本編が終わってからその余韻を味わうには似つかわしい曲でした。
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私がこのシリーズに出逢ったのは「仕留人」。
我が家では夜の10時を過ぎてテレビを視聴する習慣が無かったので、この番組を観たのは夕方の再放送枠。
よく友だちの家に勉強をしに行く、という口実で遊びに出かけていたのですが、その時に友だちとこの「仕留人」の再放送をよく観ていました。
まだお子さまだったので、深いテーマには気づいていなかったのですが、お子様にも楽しめる要素は盛りだくさん。
・糸井貢(石坂浩二さん)の2番目の獲物である「矢立」のからくり仕掛
・妙心尼(三島ゆり子さん)のセリフ「こちの人、なりませぬ~」
・村雨の大吉(近藤洋介さん)の「胡桃割り」「レントゲン映像」「心電図」
友だちとはかなり熱心にこの番組を観ていて、その後友だちは夜の本放送(当時は「仕置屋」だったでしょうか)に夢中になったようですが、我が家では夜遅くのテレビ視聴の習慣がなかったために、私はこのシリーズを継続して楽しむことはありませんでした。
1980年代の半ばになってひょんなことからこのシリーズを視聴することになり、過去の作品をいくつか観ていくうちにこの「仕留人」とも再会。
大人になって観てみると、お子さまの頃には気づかなかった点に魅力を感じて、それ以来・・・という次第です。
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今年の第38回思い出のメロディー で歌われた歌については、折に触れて記事にしていますが、この「旅愁」もその一つ。
西崎みどりさん、いつの間にかお名前を「緑」と元に戻されていたのですね。
全然知りませんでした。チェックが甘いですね。
歌の魅力は今でもあせることはありませんが、西崎緑さんの歌う姿がまた素晴らしいものでした。
そのうっとりとさせられる佇まい。
さすが、日舞:西崎流新宗家!
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視聴はこちら
でできそうですよ(曲番にご注意を!)
◆シリーズ「仕掛人~仕事人」主題歌/挿入歌