この曲をご存じの方は、なかなか熱心なファンだとお見受けします。


一般的には知名度はかなり低いのでしょうね。


「仕掛人」~「仕置人」と続いて、1973年10月から74年6月まで放送された「助け人」の主題歌。


作詞:安井かずみさん、作曲:平尾昌晃さん。


荒野の果てに 」や「やがて愛の日が 」が、後に特番のエンディングクレジットで使われたり、そのインストが後のシリーズのクライマックスで使われたのに対し、この「望郷の旅」は私の知る限り「助け人」以外では使用されていませんから、シリーズのファンの方でも熱心な方でないとご存じないのではないでしょうか。


    


「荒野の果てに」がウェスタン調の景気のいい曲。

「やがて愛の日が」がしっとりした情感のこもった曲。


さて「望郷の旅」。


イントロの部分で「幽玄」にも似た印象の女声の後、一転して「荒野の果てに」の路線を引継いだウェスタン調の勇ましい感じの曲。


すすき野原は銀のいろ 風が身にしみる・・・


この後の歌詞を聴いてもかなり「男」の匂いが強い歌。


う~ん、マンダム!


前の「やがて愛の日が」が「泣き」や「女の涙」を意識したような曲でしたから、いっそうその違いが際立つようです。


余談ですが、この歌いだしの部分、マカロニ・ウエスタン映画の傑作「夕陽のガンマン」のテーマ曲の一部を連想させてくれますね。

注意この部分、2007年10月26日追記。忘れないうちにあせる


    


余談ですがイントロの終わりの部分


チャンチャンチャーン・・・


を聴くと、


中森明菜さんの「禁区」の終わりの部分


それはちょっとできない相談ね



相談ね


のメロディーをつい思い出してしまいます。


    


この記事は「助け人」の作品世界を語るものではないのですが、ほんの少し気まぐれに。


「仕掛人」に始まるシリーズは、本放送当時は夜の10時からの番組でしたが、我が家では夜の10時には就寝するという習慣があり、また当時私はお子さまだったので「よい子は夜9時にパジャママン」という鉄則を忠実に守っていましたから、この番組の存在すら知りませんでした。


成人してこのシリーズを知るようになり(厳密には再放送で夕方観ていた作品もありましたが、それを知るのはやはり成人してからの話)、初期の作品にはどのようなものがあるのだろう、と探し出して見つけたのがこの「助け人」。


「助け人」???


このネーミングに最初は戸惑いましたが、実際観てみると。。。目


「仕掛人」・「仕置人」と並べても見劣りがしないものだと思いました。


特にこの作品は、あるテーマを初めて踏み込んだと言ってもいいもので、後の作品でそのテーマがさらに深堀りされていくことを考えると、シリーズの歴史の上でも重要な鍵を握っている作品のようです。


蔵原惟繕監督


サウンドトラック全集のブックレットに、「助け人」は「事実上のメイン監督」と記してありますが、美意識が何となく私には合うような。


第一話のラストあたりなどいいと思います。


    


森本太郎とスーパースター。


森本太郎さんは「ザ・タイガース」のメンバーでしたね。


その森本さんが率いたグループが「スーパースター」


なかなか大胆なネーミングですが、

てらいもなく名づけているところに「あっぱれ」と賛辞を贈りたいという気持ちになります。


試聴サイトみつかりました(2008年3月14日) こちら


◆シリーズ「仕掛人~仕事人」主題歌/挿入歌