ジューーーリーーーー!!!


「寺内貫太郎一家」で、悠木千帆(現:樹木希林)さんが沢田研二さんのポスターを見て身もだえするようにして体を震わせてコールしていましたね。


といっても、我が家では裏番組を観ていたので、このシーンは数える程しか見ていないのですが。。。あせる


という余談はこのあたりで。


    


沢田研二さんがソロデビューしてから1973年に「危険なふたり」で大ヒットしましたが、翌年の1974年のこの曲もおよそ58万枚の大ヒット。


1974年7月発売の曲。


作詞:安井かずみさん、作曲:加瀬邦彦さん。


「危険なふたり」と同じコンビですね。


ドラマチックなイントロに続いて、しっとりとした歌いだし。


小雨降ればひとり待つニーナ


小雨の情景に甘い想い出が溶けていくような。


そしてサビの部分にかけて想いがどんどん高まっていくかのような曲の展開。


ひとしきり激しい想いを吐露して、そして「追憶」。


緩急の巧みな曲の構成だと子供心に思いました。


    


この曲で歌われているのは「ニーナ」という女性に対する「追憶」の情。


「ニーナ」という名前が連呼されてかなりのインパクト。


この沢田研二さんの「追憶」が発売されてからほどなくして、西城秀樹さんの「傷だらけのローラ」が発売。


この「傷だらけのローラ」の曲でも「ローラ」の名前が連呼されて、この年のちょっとしたトレンドのような感じでした。


”ニーナ”のつぎは”ローラ”ですか、

大和撫子ピンチの1974年でしたね。


「追憶」の「ニーナ」の方が先行していて、レコードの売上も「追憶」の方が多いのですが、おそらく一般的には「傷だらけのローラ」の「ローラ」の方がインパクトがあるのでしょうね。


西城秀樹さんは当時飛ぶ鳥を落とす勢いの「新御三家」の一角を占めていましたし、それにあの強烈なアクション、そして「傷だらけのローラ」を歌う時の全身を震わせるほどの熱唱ぶり。


実にインパクトがありました。


西城秀樹さんのものまねネタでも「傷だらけのローラ」は定番のひとつでしたから。


「追憶」が好きだった私は、「ローラ」に対してちょっとジェラシーを覚えたものでした。


    


この「追憶」を知らない世代の人の前で歌った時、

「なぜニーナなのですか?」とか

「ニーナ、って。。。叫びと言われたことがあります。


心外でしたが、思えば西城秀樹さんの「ローラ」だってかなり茶化されましたから、「そんなものか」と思い直しました。


日本の歌謡曲に外国女性の名前が出て来るのは、ちょっと不自然なのかも。


そういえば舟木一夫さんの「高原のお嬢さん 」を歌った時にも、
「リーフ・・・???」と目をまるく目されたことを思い出しました。


    


「勝手にしやがれ」からしばらくの間、沢田研二さんの勢いは凄まじいものがありましたが、私はどちらかというと、この「追憶」を含むそれまでのソロ時代の曲が好きでした。


試聴はこちら でできるようですよ。(うまくいかなかったらごめんなさい。。。)

◆同じタイトル、似たタイトル