作詞:林春夫さん、作曲:馬飼野俊一さん。


1973年4月発売の曲。


時期的には「てんとう虫のサンバ 」の前にリリースしたシングル曲なのですね。


詩の内容は希望に満ちた幸福感にあふれているものですが、曲のほうは少々愁いを帯びた印象。


ストレートに表現しているのではなくて、噛みしめて深みをじっくりと味わっている、という大人の女性の喜びの表現なのでしょうか。


それとも、幸せを感じながらも、どこか一抹の不安を捨てきれないところを垣間見せているのでしょうか。


詩の内容と曲調のGAPを考えると、何か人の心の動きの奥深いところが表現されているのかな、と思ったりしますがこれは考えすぎかも知れませんね。


シンプルなメロディー。

それだけに悦っちゃんの歌声が引き立っているように感じられます。


「てんとう虫のサンバ」は大ヒットしましたけど、悦っちゃんの歌声にはどこか愁いが感じられますので、「なのにあなたは京都へゆくの」や、この「避暑地の恋」のような哀感のある曲が聴いていて私にはしっくりくるようです。


この曲の「避暑地」。


軽井沢ですね。


赤い屋根の時計台。
古くなった石の道。
光の中に鳴る鐘の音。
朝もやの中に響く鳥の声。


爽やかな印象が満載ですね。


残暑の折、涼が取れそうな曲ですがいかがはてなマーク


試聴はこちら でできそうですよ。