あなた「江戸の牙」を知ってますか?


1979年10月から半年にわたって、テレビ朝日系列で火曜日夜9時から放送されていた時代劇。


私はこのドラマは知らなかったのですが、今年の春に地上波で再放送していたのを偶然観て、ツボにはまったという次第です。


思いがけず観てツボにはまるというのは「隠し目付参上 」と同じようなパターンですね。


実はこのドラマについて記事にしようと思ったのですが、取り上げたいことが多すぎてキリがなさそうなのでやめにしました。


そこで音楽の部分にスポットを当てて記事にすることにします。


音楽担当は主題歌「ふたりづれ」の編曲者でもある、伊部晴美さん。


メインテーマ


私が勝手に「メインテーマ」だと思っている曲について。


それはオープニングやクライマックス等で使用されている曲のことです。


フラメンコ調の流れるようなギターの音色が魅力的。


フラメンコの要素を使っている音楽と言えば「仕掛人」で始まるシリーズもそうですが、こちらの曲の特徴は「手拍子」の効果を積極的に取り入れているところでしょうか。


この「手拍子」、フラメンコでは「パルマ」というのだそうですね。


この手拍子の効果がなかなか面白く、誰もいないところでは、つい真似をしたりしました。


この「メインテーマ」にはいくつかアレンジがありますが、回想シーンに使われているオルゴール調のものもなかなかしっとりとしていい感じです。


このドラマも後半に差し掛かる頃になってくると、クライマックスのシーンで


絵文字ライ・ラ・ラーイ・ラ・ライ、ラ・ラーイ・ラ・ライ~


と女声が入るアレンジが使われる様になるのですが、これがまたいいです。


話が横道に逸れますが、この「メインテーマ」のはじめの音を繰り返して使っている部分は、「蒲田行進曲」の歌い出しの部分を連想させてくれますので、聴いていて面白いと思いました。


聴き様によっては「ウルトラQ」の「メインテーマ」のはじまりの部分をも連想したりして。


他の曲も、


こんな調子で一曲ごとに記していたらキリがなさそうなので、引き際が肝心ということもあり、このあたりにしておきます。


主題歌


主演の天知茂さんが歌う主題歌「ふたりづれ」について少々。


作詞:天知茂さん、作曲:遠藤実さん。


天知茂さんご自身が作詞なさっているのですね。


私が指している「メインテーマ」はこの主題曲「ふたりづれ」をアレンジしたものかどうか何度も聴いて確かめてみたのですが、私の耳で判断すると別の曲のようです。

ただし、私の耳はあまりあてにならないので、ひょっとしたら主題歌アレンジなのかもしれません注意


一件落着、というところで、エンディングに入り、この主題歌が流れます。


天知さんの歌もいいですが、イントロの弦楽器の調べに情感が籠っていていいです。


ある回のラストにこの「ふたりづれ」が流れて、そのままエンディングに、という粋な演出がありました。

よく聴いてみると、この時の曲はいつもとは別のバージョンでした。
わざわざこの回のために特別に収録したのでしょうか。


商品化希望


この番組のBGMは「メインテーマ」をはじめとして聴き応えのあるものが多く、「仕掛人」ではじまるシリーズのように商品化して欲しいな、というのが正直なところです。


聴いてみると曲の量も豊富で、一枚のCDには収まりきれないかも知れませんが、主要曲だけでも集めて商品化してくれたら買うのにな、なんて思います。


結構、需要はあると思いますので、限定生産にして完全予約制にでもして製造/販売すれば、そこそこ利益も出ると思うのですが、どうでしょうか。


音源が残っていないとかいう可能性はありますが、そうでなければ是非。
淡い期待でしょうか。


余談


この番組の見所のひとつ。


白都真理さんふんする、橘紫乃。


普段は「江戸の牙」のサポート役に徹しているのですが、数回、救出等を目的に専用の装束を身に纏って、局部的に「特命」に加わることもあります。


この時の立ち居振る舞いが、様になっていて、なかなかいいですよ。