1984年4月発売の曲。
作詞:Paul Mazzoliniさん
訳詩:松任谷由実さん
作曲:Pier Luigi Giombiniさん
ガゼボさんが歌った「I Like Chopin」のカバーで大ヒットしました。
52万枚の売り上げだそうです。
原題の「I Like Chopin」に「雨音はショパンの調べ」という邦題をつけるセンスが素晴らしいと思います。
鍋町奉行所で長く奉公していると、何回か引越しをしたりするのですが、時にしておよそ近代的な建物とは思われない所で仕事をしたりしたこともあります。
食材の準備や鍋に入れる順番、食べ方開始の差配など、日々激務を重ねているわけですが、前近代的な建物にいた頃に雨が降ったりした日などは、屋根をたたく雨音が聞こえてきて、それが不思議と心を和ませてくれて、激務の疲れを忘れさせてくれたりしたものでした。
こういう時には「なかなか風情のある職場環境ですね」などというのが常識的な線なのですが、この曲が流行して何年かのうちは「雨音はショパンの調べですね」などというと結構評判が良かったという覚えがあります。
小林麻美さん。
私の前にまず現れたのは、「初恋のメロディー 」「落葉のメロディー」等のアイドル歌手の時代。
その後しばらくお目にかかれないな、と思っていたら、資生堂のCM「マイ・ピュア・レディ」 でモデルとして鮮やかに登場。
またしばらくご無沙汰だと思っていたら、この「雨音はショパンの調べ」の大ヒット。
小林麻美さんのご活躍には大きな振幅があったようですが、上にあげた三度の登場はいずれも私にとっては鮮烈でとても印象の深いものになっています。
タイトルに「ショパン」がついているだけあって、ピアノの演奏が耳に心地よく残ります。
小林麻美さんのこの曲で「Ah-」と艶やかな声がまたいいですね。
奉行所の後輩のある女性がこの「雨音はショパンの調べ」を十八番にしていて、よくカラオケの締めに歌っていました。
ある時この曲の聴かせどころの一つである「Ah-」のところで、誰かから「悩殺カラオケ」等と茶々を入れられて以来、
この部分になると笑ってしまって歌えなくなってしまったという、何だか可愛そうなことを思い出します。
因みに茶々を入れたのは私ではないことをお断りしておきます。
あっ、そんなことには興味ないですね。