今日は6月24日。
高野悦子さんに因んで、「二十歳の原点」によく出て来る喫茶店のマッチ箱をご紹介。
その喫茶店の名前は「しあんくれーる」。
「二十歳の原点」については、「二十歳の献血」ではありませんが、二十歳になった記念に読んで、それ以来のファンです。
といっても本に穴が開くほど何度も繰り返して読む程の熱心なファンではなく、ものぐさなファンです。
少し説明すると、一回読んでファンになったのですが、その気持ちをしばらく温めていたい、何年かたってからもう一度この本を手にしてみたい、と言うわけで意識的に距離を置いていました。
しかし、そのうちに文庫をなくしてしまい、今では書店でこの本にお目にかかることも難しいので、再読する機会にも恵まれず、今となっては、もったいぶらないでどんどん繰り返し読んでおけばよかった、などと後悔しているお粗末ぶりです。
本は無くしてしまいましたが、その「二十歳の原点」に縁の深い喫茶店のマッチ箱は無事に残っていて、それを宝物のようにして折に触れて取り出しては、高野さんを偲んでいるという具合です。
学生時代の友だちで、私よりはうんと熱心な高野悦子さんのファンがいて、毎年6月24日になるとわざわざこの「しあんくれーる」まで出かけていって、お茶を飲みながら高野さんを偲んでいました。
その話を聞いて、私も一度その友だちに付き合って6月24日に「しあんくれーる」に出かけたことがあります。
こじんまりと落ち着いた感じの喫茶店。
一階がクラシック喫茶、二階がジャズ喫茶。
その時の気分で一階でも二階でも選べますから嬉しいところ。
友だちはそれなりに「正装」しているという気合の入り方で、私はビックリ。
その時には、友だちとは会話を楽しむということはせず、むしろクラシック音楽やお茶、そしてお店の雰囲気を楽しみました。
「しあんくれーる」という名前からは「思案に暮れる」という言葉が連想されますが、フランス語では「Champ Clair」という綴りで、「お花畑」の意味のようです。
今回は一階のクラシック喫茶のマッチ箱の写真を掲載しましたが、二階のジャズ喫茶のマッチ箱の写真は追っかけ別の記事で掲載する予定ですので、よろしかったらご覧下さい。