1978年2月発売の曲。
作詞:東海林良さん、作曲:大野克夫さん。
木之内みどりさん。
現在は竹中直人さんの奥様ですが、1970年代の半ばから後半にかけてとても人気があって、映画やドラマ、バラエティ番組とひっぱりだこでした。
でも、不思議なことに、私はこの曲しか覚えていないのです。
残念
その分この曲には、想いが凝縮しているようで、聴いていると甘いような切ないような気持ちがこみ上げてきます。
横浜いれぶん 横浜いれぶん
あんたの傷をいやすのは
海鳴りよりは 土砂降りがいい
この曲、じっくり詩の世界を追ってみると、どうやら傷心の男性が見せているかげりに惹かれている女性の心情を歌ったもののようですね。
ち、ちがっていますか
ふと垣間見える弱さ。
戸惑う女性。
少しずつ気になってきて、そばにいてあげようかな、なんて思ったり。
そうこうしているうちに、何だか好きなような気がしてきて、
最終的には、あなたが好き
などという歌
と思うのは随分飛躍していますね。
でも、私にとっては、このような勘ぐりをついさせてしまう曲でもあります。
脱線ついでに申しますと、恋愛感情というのは、時として入り口は勘違いの連続だったりするかも知れません。
何とも表現しがたい気持ちがわいてきた時に、その状態に自分自身で納得できる言葉で名前をつけてしまう。
取りあえず、名前をつけてしまえばすっきりと。
その名前がたまたま「恋愛感情」だった、と。
ともあれ、入り口がどうであっても、実りのあるものにつながっていけばいいのではないかとも思います。
ただ。
弱さを売り物にするなんてのは、どうも、ね。
とりとめもない話になってしまいました。
この曲の世界からかなり逸脱してしまいましたね。
どうか大目にみてください。
さて、失意に暮れているとき、そっと自分のことを想ってくれる人がそばにいたら、というのは願望として持っている方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
この意味で、この曲は男性側の願望を満たしているようです。
実際には、失意に暮れている時には一人にしておいて欲しいと思うのかも知れませんが、ここは想像の世界の話と割り切って。
横浜の23時。
たとえ勘違いであっても、酔いしれてみたいシチュエーションです。