先日、宮川泰さんのビューティフル・ネーム(ゴダイゴ)の解説記事 を転載して、同じ記事にチューリップに関する解説も一緒に載っていて、そこに「心の旅」に関しても言及されていましたが、偶然にも昨日(4月25日)チューリップの特集番組が放送されていて、「心の旅」が流れていました。
それで、私の記事と特集番組がたて続けにあって、その流れに乗って今回記事にすることにしました。
1973年4月発売の曲。
作詞・作曲:財津和夫さん。
51万枚を超える大ヒット。
チューリップの代表曲をたった一つだけあげなさい、という問いは実はとても難しいのでしょうが、多くの方がこの「心の旅」を挙げるのではないのでしょうか。
リアルタイムでチューリップの活躍を知らず、ドラマの主題歌に採用されて初めてチューリップを知った、という世代の方には「サボテンの花」かも知れませんが、初期の頃からのファンの方だとやはりこの曲なのだろうと思います。
宮川泰さんも言及していらっしゃるとおり、イントロの部分が印象的で、ほんの数秒の内に一気に気持ちがかきたてられ、そのイントロに続いて、
あーだから今夜だけは 君を抱いていたい
でいきなり気持ちはトップギアに入ってしまいます。
何の違和感も感じさせずに。
旅立つ僕の心を知っていたのか
で今度はソフトランディング。
もしも許されるなら眠りについた君を
ポケットにつめこんでそのまま連れ去りたい
好きなフレーズです。「ポケットにつめこまれた」君は窮屈だ、と言ってしまえばお終いですが、気持ちとしてはよく共感できるところがあります。
レコードデビューしたものの今ひとつ売れなかった日々。
「魔法の黄色い靴」だって、後から聴いてみるといい曲なのですが、当時はまだ広く受け入れられなかったのでしょうか。
この曲がヒットしなかったら九州に帰るしかない、という背水の覚悟でリリースしたこの曲。
その覚悟が通じたのか、先にも記したとおりの大ヒット。
この曲のボーカルは姫野達也さん。
この曲を作ったのは財津和夫さんでしたが、後に財津さんが「この大ヒット曲のボーカルでなかったことが残念だった」
という趣旨のコメントをなさっていたのが、思い出されます。
ただし、この曲が財津さんがボーカルだったら、ここまでのヒット曲になったかどうかはわかりません。
あるいはもっとヒットしていたかも知れませんし、こればかりはシミュレーションはできても、実際はどうだったかは検証できません。
個人的には、姫野さんのボーカルがこの曲に合っていたのではないかと思っています。
違う見解をお持ちの方も当然いらっしゃることと思いますが、人それぞれの思いがあるので、それでいいと思います。
チューリップの曲は、他にも好きなものがたくさんありますので、折を見て記事にしたいと思っています。