現在唯一といっていいのではないかという、視聴者参加クイズ番組にして、後発クイズ番組と思っていたら、いつの間にか30年を超える老舗の番組になっているという驚異の長寿人気番組。
しかも、司会者は番組開始から一貫して児玉清さんが務めていらっしゃると言う点でも驚嘆すべき番組です。
この番組についても、ウィキペディアさんを初めとしてたくさんの方が記事にしていらっしゃるので、詳細はそちらにお任せして、個人的なことを記すことにします。ご承知置きください。
番組開始当時は、優勝者を当てると記念品がもらえるということで、回答者が自己紹介を一通り終えると、観客の方がぞろぞろ有望と思われる回答者の後ろの席に移動していましたね。
有名企業/大学に在籍している方の後ろの席が満席なのに対し、例えば主婦の方など地味な感じの方の後ろの席は空席が目立っていたりして、そんな時には後ろの席が空席の目立っている回答者に心の中で応援していました。
実際そのような方が優勝したりすることが少なからずありましたので、一視聴者として溜飲を下げていましたね。
上の観客の行為が浅ましいという意見があったのかどうかわかりませんが、この「優勝者予想」の行為はその後中止されました。
この番組の特徴は、ただクイズに正解をすればいいだけではなくて、パネルのとり方の巧拙が問われるクイズ番組でもあります。
もう少しわかりやすく申しますと、クイズに正解すると却って不利な状況に追い込まれる場合が多い、ということです。
最後までクイズに正解し続ける、という場合ならば別ですが、そんなケースはまずありえないと考えた方がよく、「この場面ではクイズに答えてはダメ」と状況の分析が必要になります。
このあたりは少し考えればわかるはずなのに、それでも自ら窮地に追い込んでしまう回答者が多いのは、会場の雰囲気に飲み込まれてしまうのか、目先の功名心に走ってしまうのか、そこは回答者になってみないとわからない世界かも知れません。
私がもしこの番組に出場したなら、正解して不利な場合は、回答しないように、両手を後ろに組もうと思っています。実際にこのような対策をとっている方も多いかも知れませんね。
さて、パネルのとり方の巧拙が問われると前述いたしましたが、時に、とんでもないパネルのとり方~例えば、回答した本人にも不利で、かつ理由が全くわからないようなパネルを取る~をする人が出てくると、それまでそつなくパネルを取っていた人の雲行きが俄に怪しくなり、乱戦模様になって別の回答者が漁夫の利を得る、などというケースもありますね。
たかがパネルクイズといっても、何か人生の縮図を見ているようで、興味深いです。
他人の迷惑行為によって、自分の人生設計が滅茶苦茶になる。
乱戦の中に活路を見出し、最終勝利者となる。
三者択一の問題については、ある時期、それも比較的長い時期に、二番目の答えが正解だというケースが7~8割近くありました。
家族にこのことを言ったら、本当に二番目の答えが正解の場面が多くありましたので、(ほんの)少し、尊敬されました。
慎重かつ大胆に。
大事な大事なアタックチャンス!
これは児玉清さんの有名なセリフの一つですが、最初はこのアタックチャンスはなかったのですね。角のパネルを押さえた人がそのまま押し切り、ということが多かった初期でしたが、程なくこのアタックチャンスのルールを取り入れてからこの番組は面白くなりました。このチャンスを生かした人が有利に進めることが多いですね。
さて、優勝した方は、外国旅行を賭けて最後の問題に挑むわけですが、もちろんパーフェクトの人など、獲得パネルが多い人が有利なのには違いないのですが、出題にかなり左右されますね。
一番多いのが「ある人物」なのですが、歴史上の人物ならいざ知らず、現代の様々な分野で活躍する人物については、NESCAFE GOLD BRENDのCM
に出演する人物ではありませんが、知っている人は知っているけれどもそうでない人には全くわからない、というケースも多く、パネルがたくさん開いている人でも不正解だったり、逆に少ない
パネルでも正解することもありますね。
私個人の話をしますと、「ある都市」とか「ある山」など地理に関する問題が得意なようです。
「青森市」が正解の問題では最初の画像の「アスパム」が出た瞬間にわかりましたし、「キリマンジャロ」が正解の問題でも、最初の数秒でわかりましたし、人によって得て不得手があるようです。
海外旅行を賭けた最後の問題に成功すると、最初はエール・フランスの搭乗員と思しき女性が目録を持って出てきたようでしたが、なかなか華がありましたね。
東リが一社提供だった頃は、「東リパネルクイズアタック25」と番組の中で呼ばれていましたね。
賞品も東リのカーペット。
昔昔は「新婚さんいらっしゃい!」からなだれ込むようにして観ていたこの番組。
どちらも長寿番組ですね。
変にゴールデンタイムに移行していないのが長寿の秘訣かも知れません。
最近は生活習慣の事情でこの番組を観ていないのですが、事情が許せば観てみたいこの番組。
いつまでも続いて欲しいこの番組。
児玉清さん、いつまでも、お元気でご活躍ください。