1974年3月発売の曲。


テレビオーディション番組「スター誕生!」から生まれたスター。


デビュー曲の「としごろ」では健康的な明るさをもつ好曲だったにもかかわらず、もう一つヒットしなかったためかどうかはわかりませんが、二曲目の「青い果実」、三曲目の「禁じられた遊び」で、「いけない女の子」路線で人気に火がついて、その次にリリースされたのがこの「春風のいたずら」。


作詞:千家和也さん、作曲:都倉俊一さん。


絵文字喧嘩して泣きながら あなたと別れて帰る道


「いけない女の子」路線から一転して、「見守ってあげたくなるような気にさせる少女」の世界です。この曲。


哀愁感、寂寥感の漂う曲が、この詩の世界を盛り立てています。


絵文字知らない誰かが声かける
絵文字恐いわ 恐いわ 恐いわ
絵文字こんな時こそ あなたに居てほしい


この後にリリースした「ひと夏の経験」から、また「いけない女の子」の路線に戻るので、この曲はある意味で貴重な曲かも知れません。


桜桜桜桜桜


森昌子さん、桜田淳子さんとともに、花の中三トリオとして売り出されましたね。


森昌子さんのターゲット層は少し違うようなので、桜田淳子さんとの比較で言えば、


デビューの1973年は桜田淳子さんが優勢(わたしの青い鳥、など)、


翌年の1974年は山口百恵さんが優勢(ひと夏の経験、など)、


次の1975年は桜田淳子さんが優勢(十七の夏、など)、


と、隔年で人気を競っていたような感じがありますが、


1976年の「横須賀ストーリー」の大ヒット以降は、山口百恵さんは、テレビドラマ「赤いシリーズ」、主演映画のヒット等の相乗効果で、単に「アイドル」の範疇では語ることのできない存在になったような感じを持っています。


その話は、またおいおいと。