昨日の記事 の最後で、わかりやすいヒントを出しましたので、この記事を予想なさった方はたくさんいらっしゃるでしょうね。
でも、残念ながら何もご褒美は出ませんので、悪しからず。
さて、この曲、1991年5月発売ですが、ちょっとしたブームになり、その年の紅白歌合戦でも歌われましたね。
トラブルを回避するために、嘉門さんは、著作権に関係する人全員に事前に許可をとって、これをレコード化し、印税は応分に分配したということを聞きました。
当然といわれればそうなのですが、ご苦労様なことです。
そういえば昨日の記事で取り上げた「演歌チャチャカチャン 」は、著作権の問題でトラブルがあったとは聞いていませんので、同じように事前に交渉していたのでしょうか。
さて、いろいろな替え歌がメドレーになって、この歌が成立しているのですが、面白いと思ったところだけかいつまんで記します。
海パンで中井貴一が腰を振る物語(チャコの海岸物語の替え歌)
とてもシュールな光景ですが、これ、中井貴一さんサイドからクレームがあったとか、なかったとか噂はありました。
実際はどうだったんでしょうか
トム トムトム ニャーゴ
ジェリー 藤尾 荒井注ー(トムとジェリーの替え歌)
ジェリー藤尾さんと荒井注さんが並んでいるのは偶然だと思うのですが、何か暗示的でもあります。
「笑って!笑って!!60分」にメインで出演していたジェリー藤尾さん。
「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」
の冒頭のコントに出演していた荒井注さん。
この二つの番組は、丁度合わせ鏡のようなもので、両方あわせて見て、実相が見えてくるようなものだと思っていますので、この二つの番組に出演しているお二人が並んでいることに、何か意味づけをしてしまうのです。
でもこれは偶然であるでしょうし、実際、荒井注さんは嘉門さんの替え歌には愛用されており、
会い来て 荒井注 ハエ シロアリ 害虫(あいにきてI・need・you!の替え歌)
というのもありますから。
先にも記しましたが、紅白歌合戦のころはすっかり知れ渡ってして、既に面白みが無くなっていましたが、そこは「紅白バージョン」ということで工夫して、「ドナドナ」の曲の替え歌を途中に挿入して、ここで初めて会場から爆笑が取れていましたね。
さて、私の替え歌に対する好みですが、1フレーズだけを替えるのではなく、最低でも1コーラスを元の歌詞を活かしながら全体としてストーリーが成立しているものが好きです。
ただ、私が嘉門さんを評価しているのは、この替え歌よりもむしろ、「歌っているうちにいつの間にか別の曲になっているシリーズ」です。
こちらの方が音楽的には面白いです。
いくつか以下に例を挙げます。
じーんせい(ああ、人生に涙あり:ドラマ水戸黄門の主題歌)
ひつじ(メリーさんのひつじ)
ルールールル(夜明けのスキャット)
3時にあいましょう(テレビ番組:3時にあいましょうの歌)
なんでもかんでも(踊るポンポコリン)
やわらかしあげ~(CM:ソフランSの歌)
嘉門達夫さんのものではありませんが、以前「贈る言葉 」の記事で紹介したものも気に入っています。
他に、嘉門さんの作品では「私はバッテラ」や「タンバでルンバ」の小品が好きです。
他にもいろいろありますが、尽きませんので今回はこのあたりで。