前回の記事 の続きです。
■からくり人形・三太はどのようなものか
このドラマで重要な役割を果たすのが、からくり人形・三太。
初期においては、敵方に潜入するための口実のために使われたが、徐々に重要な任務を遂行するようになっていく。
その三太の能力はだいたい以下の通り。
・歩行能力:といっても実際に脚を動かして歩くわけではなく、 車輪かなにかで前進する能力を持つ
・目/口の開閉
・腕の上げ下げ
・発声:ネコのような泣き声を発する
口をぱくぱくして春楽の声を発しているように聞こえるが、
これはおそらく腹話術の原理を応用したものであり、
実際は春楽の声は三太の口からは出ていないものと思われる
・潜望鏡のような機能:三太の口を通して、望遠できる
・針の発射(口から):針に毒が塗ってあったり、急所に命中した場合は
殺傷能力がある模様
・水の噴射(口から)
・火炎放射(口から):鉄が溶ける水準の、強力な火炎
・ガスの放射(口から):ガスは数種類ある模様(呼吸器障害用途、催眠用途等)
・ロケットパンチ:ただし、マジンガーZとは違い、発射されたら元には戻らない。
・位置通知システム:赤煙を大量に吐いて、所在を知らせる
ただし一回限りの使用に限られている模様
・ソフトウェア搭載(?)
:三太の体内に板切れ(あるいは厚手の紙か)が入っており、漢文のようなものが書かれている
ハードウェアによるからくりだけではなく、板切れを媒体として指令を書き込んでやれば、いろいろな行動を三太に取らせることができるようである
■脅威の変装技術、現代でも不可能か
敵を欺くため、変装をするのだが、それはかなり高度な技術を要するもののようだ。
単に服装を変えるだけではなく、特殊マスクをつけて人相を変えてしまう。
この特殊マスクは春楽の手製。丁寧に手でこねて作成している。
変装を解く解きは、顔面の下をつかんで、ぺりぺりっと特殊マスクをはがす。
西洋のスパイ物も顔負けである。
■どのように隠し目付は編成されたのか
これは、ドラマの中では全く説明がない。左吉と春楽についての過去話は出てくるが、なぜこの世界に足を踏み入れたのかは謎。少なくともこのドラマの中の時代から五年前までは、春楽はまだ単なるからくり師の弟子だった。組織が編成されたのは、その五年間のある時期であるとしかわからない。
■飛び抜けた身体能力、現在ならば五輪金メダリストか
お駒にせよ菊次にせよ、驚異的な身体能力の持ち主である。背面で一跳びで天井裏に移ったり、軽々と前方宙返りをして、塀を乗り越えたり、現役の海女さんと同等の潜水能力を持っていたり、現在ならば超一流のアスリートとして大成していたに違いない。
■CMへの切り替えは、心臓によくないか
このドラマは油断して観ていると、びっくりするようなタイミングでCMに入る。普通は大体CMに入るタイミングがわかるのであるが、このドラマに限れば「まさか」というところでCMに入るのでびっくりする。
特にアイキャッチとして「三太」が出てくるが、その時の ピラリラリー
という効果音は人を驚かせるのに効果的のようである。
CMに入る意外なタイミングに、アイキャッチの映像・音が加わって、衝撃の効果は倍増し、心臓が飛び出そうになる。
これはエンディングも同じで、「ここで終わるの」というところで、エンディングクレジットに入るのでビックリさせられる。
■この記事はまだ続くのか
意外と大変なボリュームになってしまいましたので、 続きは別の記事 で記します。
注)2007年3月15日、「ロケットパンチ」の記述追加。