1977年春の化粧品のCMソング になり大ヒットしましたね。


「マイ・ピュア・レディ」というネーミングがいいですね。
有名な、オードリー・ヘップバーン主演映画「マイ・フェア・レディ」を上手にもじったところが、ヒットした大きな要因だと思います。


1970年代の半ば頃から化粧品のCMソングには注目されていたけれども、1976年・秋の小椋桂さんの「揺れるまなざし」の大ヒットとこの「マイ・ピュア・レディ」の大ヒットで、その後の化粧品のCMソングはリリースすればヒットするという「王道」のようなものができましたね。


さてこの曲、春先に感じられるちょっとけだるいような感じがありながら、同時に、何かが起こりそうなワクワク感もあり、このバランスに気持ちが惹かれます。


音譜ちょっと走りすぎたかしら 風が吹いていたわ
 やっぱり頭の上は ブルースカイ音譜


この最初のフレーズには、春のそよ風というような、さわやかな印象が感じられますね。


音譜ダイヤルしようかな ポケットにラッキーコイン
 ノートに書いた テレフォンナンバー音譜


この歌詞、今の携帯電話があたりまえのように普及している現在では、なかなか理解しがたいことでしょうね。
「ラッキーコイン、って何?」


電話番号だって今は携帯電話に登録しますから、ノートになんかメモしないし。


音譜あっ 気持ちが動いてる たった今 恋をしそう音譜


春の訪れ、って、何かを期待させるんですね。


話は、ずれます。


理由はわからないけれども何か気持ちが動いている、というのはよくありますが、「この気持ちの状態」を自分で納得させるために「意味づけ」をしたりします。
この「意味づけ」が「恋をしている」というふうにされることもよくあるのでしょうね。


これはある種の「勘違い」なのですが、それが本物の恋につながることもあるでしょうし、やっぱり「勘違い」だったということもあるでしょう。
どうせ「勘違い」するなら、楽しい「勘違い」にしたいものですね。


話を元に戻します。


この曲には、「春」あるいは「春の季語」は全く出てきませんが、それでも私にとっては、どうしても「春」のイメージなんですね。
よほどCMの影響が大きいのでしょうか。


この曲の大ヒットのためでしょうか、次の1978年・春の化粧品のCMソングも、尾崎亜美さんの楽曲が起用されましたね。

その話は、また別の機会に。


【余談】


鈴木亜美さんの名前は、お父さんが尾崎亜美さんのファンだったから、と聞いたことがありますが、なるほど、それでは私もいい年になるのは無理もありませんガックリ