消費税増税法案閣議決定。なんとか年度内までに間に合った野田内閣。しかし、総理の足元である民主党が揺れ、連立を組む国民新党も分裂状態だ。
消費税を段階的に上げて行く法案。8%から10%にするという。例えば100万円の車を購入した際、10万円の消費税分が付いてくるのだ。家計にも直撃する問題だ。
たしかに、いずれ消費税をあげなくてはならないと思う国民もたくさんいることだろう。反対に、無駄を削らずしてむやみに増税というのは如何なものかと考える人もいるであろう。
年を重ねるごとに膨れ上がる社会保障費。2025年には4人に1人が高齢者となる時代へ。このことを考えると、いつの日か消費税は上げざるをえないという意見も理解できる。
とにかく国民の間にも様々な意見があり、消費税増税に賛成か否かは、ほぼ半々と言っていい。
震災復興・原発問題など、金のかかることを考えればたしかにこの先、増税いたしかたなしと考えるのも無理はない。しかし…
官僚の天下り、無駄な事業、赤字施設、国会議員の歳費など削ることを避けてとおり、やみくもに増税に突っ走るのもどうかと…。今回の増税も財務省や官僚の企みが見え隠れする。消費税による税収は大きいし。
無駄の削減をせずして増税に舵をきる現政権。やることをやってからでないと、国民に理解を求められないはず。いったん衆議院を解散してリセットしなおすしかないのではないか。ただ…
こうした早期解散を求める自民党はかつて10%増税を公約にして参議院選挙を戦ったことがあり、政権に返り咲いたとしても逆に民主党の側からこのことをつきつけられることを覚悟しなくてはならない。
ともかく、閣議決定をした消費税増税法案。この先、この法案の行方が気になるところである。