
今回は93年にリリースされた2枚のシングルを振り返る。「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」と「裸足の女神」について一挙に語るつもりだ。いや、ほざくつもりだ。
まず、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」についてだ。(長いなぁ、この曲のタイトル…とか思わんでくんさい!)
93年3月にリリース。B'zのシングルで一番売れたやつ。ダブルミリオンにまで迫った。カラオケの定番曲にもなったバカ売れソング。この歌は単純明快で歌いやすい。ここ最近、B'zが何故かよくライブで演奏してるね。
93年の日本テレビ40周年を記念して作られたドラマ「西遊記」のテーマ曲として採用された。宮沢りえが出てたやつ。
そしてこのシングルのカップリングは「JOY」。甘美な感じのこの曲は最高!実は私が一番好きな曲。若い時分にしょっちゅう歌ってたから。後年、リミックスバージョンとしてベスト版に収録されている。
続いてのシングルは93年6月にリリースされた、やはり名曲「裸足の女神」。ボンジョビ風な曲調には誰もがニンマリ。ライブの定番中の定番。
アルバムの路線がハードロックにも関わらず、前作「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」と同じく、シングルにおいては、B'z的ポップ路線を展開するという齟齬をわざと生じさせている。もうそこは、松本さすが!としか言いようがないであろう。
「裸足の女神」カップリング曲は「kARA kARA」。稲葉さん、サビの歌詞中で露骨に言っちゃってるよね(笑)!つーか、イッちゃってるよね!女性はちょっと歌えないやろな…コレ(笑)。当曲も後年リリースのベスト版に収まってるからね。
ともかく93年はシングルのリリースだけでアルバムは無し。B'zにしては絶頂の絶頂期。まぁ、彼らが所属するビーイング自体が全盛期となったわけだが。
ここからは余談になるが、1990年のB・Bクィーンズのヒット以降、織田哲郎はもとより、TUBE、大黒摩季、WANDS、ZARD、T-BOLANなどの所謂、ビーイング系ミュージシャンが台頭し、出す曲のほとんどがバカ売れ連発。まさにJポップ界を席巻した。
B'zを始めとするビーイング系の台頭により、CBSソニーは劣勢を強いられることになった。CBSソニーの中でも、B'zの師匠格である小室哲哉のTMNは解散へ向けて走り出そうとしていた。ちなみにTMNの弟分ユニットとして、浅倉大介と貴水博之の「access」が92年にデビューしており、93年にブレイクを果たすものの、TMNやB'zを超えるヒットには至らなかった。
さて次回のB'zプレビューは、ついに彼等の理想のたどり着くところまでたどり着いたといわれるあの2枚組アルバムだ。自分たちの音楽的ルーツをたどるというわけだが…。これがまさに!