1991年11月リリースの5枚目オリジナルアルバム「IN THE LIFE」。言うまでもない、200万枚以上売り上げた超人気アルバムだ。

内容は全体的にポップな感じである。稲葉も山下達郎を意識した楽曲作りをしたと発言している。
空間を埋め尽くすかのようなデジタルビートは抑え気味で、ポップなナンバーが占めている。サポートミュージシャンとしてコーラスを担当した大黒摩季の声が聴けるのも楽しみのひとつだ。
「快楽の部屋」はなかなかのロックナンバーだ。エロチックな歌詞も面白い。「crazy rendezvous」は、ノッケの車両音が入っているところからデジタルビートにかかる導入部はさすがだ。
「もう一度キスしたかった」は言わずと知れた名曲。特にサビ部分が、師匠格TMNの楽曲「human system」に似ているのは気のせいか。
「あいかわらずなボクら」からラストの「alone」に入る構成は見事。ちなみに、この「alone」はシングル版とは違うアルバムバージョンである。何と後年リリースされるバラードベストの冒頭には、このバージョンが使われている。
この超快作アルバムにより、稲葉節もB'z色も固まった感じがする。今聴いてもなお楽しめる作品だ。私がこのアルバムで好きな曲は「tonight」だ。この曲には大黒摩季がコーラスで参加している。
ポップな作品で91年を締め括ったB'zは、これから段々とハードロック路線へと舵を切っていこうとする。翌92年のB'zは、まさにひと味もふた味も違う彼等の成長が伺える1年となっていくのである。