そろそろ,日も高くなってきて,司法試験の足音が聞こえてくる季節になりましたね。

受験生としては,かなりソワソワしてくるころだと思います。

 過去3回の受験を通してわかったのですが,直前期には勉強に手がつかなくなってしまう人も多いみたいです。こればかりは,人によるのですが,直前期の1か月に勉強量が落ちても力が落ちない人もいる一方,逆にガクッと学力が落ちてしまう人もいます。

 直前期は勉強していると,勉強できなくなる人が相対的に落ちてきて自分が浮き上がってきます。直前期は,いつも通り淡々とが重要です。直前期は,大きな実力の伸びは期待できないのですから,今までやってきたことを復習する勉強すれば,相対的に浮かんでくるんだと思います。今日は,僕の考える直前期の勉強のコツについて述べてみたいと思います。


 


新しいことはやらない。やるものを減らす。

 よく言われることですね。いまさら新しいことをやっても,身に付きません。今までやったことを復習しましょう。僕は,今までやってきた問題集のうち,間違えた部分だけ復習していました。できている部分は,やりません。というか,もう時間的に,できないと判断したものは,物置に入れたり,捨てたりして,視線に入らないようにしました。やるべきものが,目の前から減っていくのは,とても気持ちがよくて,精神衛生を安定させてくれます。短答は,間違えた問題の間違えた肢だけを解きなおしました。この減らす作業を繰り返すことで,目の前から勉強するべきものがどんどん減っていき,直前期には机の上がガラガラになります。






やる事項のリスト化と削除

 やると決めたものを表にして,やったらドンドン✖を書いて,減らしていきます。直前期の残り時間は短いですが,マメに残り時間で何ができるか考

えて,やるべきリストから優先度が低いものを減らしていきます。この見直しをやると,やるべき内容がつみあがることはありません。表面上は,やるべきことが順調に減っているかのような感覚が味わえるのでお勧めです。





過去問をやり直す。

 本試験の論文過去問は、近年相当ループ的な際出題がされています。同じ考え方については,前の年の過去問からも平気で出ます。過去問の研究は,みんなやっているので,できないとそれなりに差がついてしまいます。また,結構できる人でも,過去問の研究をしていない人は割といるので,そういう人に太刀打ちするには,過去問の再出題にきちんと対応することだと思います。

 僕は,直前期に,出題されそうな過去問の問題を30通程度選んで,毎日書いていました。これは,過去問の確認になるとともに,合格答案のイメージを割く確認できる上,さらに手の力を落とさない効果もあるので,かなり良い方法だっと思っています。毎日書くのはかなりつらかったですけどね。ちなみに,チョイスした過去問のリストを作って,書いたものについて×印をつけるのが,ささやかな直前期の喜びだったしました。





新しい問題に触れる

 新しい問題に触れないと,初見の問題にアプローチする方法を忘れてしまう恐れがあります。そんなにたくさんの問題に触れる必要はないと思いますが,多少は初見の問題に触れたほうがよいと思います。僕は,辰巳の模試問題を貰って,5科目くらい解きました。答案構成だけですが。刑訴については,辰巳の問題から出てきたので,的中という意味でもやっ手良かったです。




ヤマを張る

 受験生の多くは,ヤマを張ってきます。合格水準のヤマを張る能力がそれなりに研ぎ澄まされた受験生は,ヤマをそれなりに当ててくる(出題されそうな箇所が分かっている)ので,その辺の受験生と同じくらいに対応しないと,差をつけられてしまいます。今までの,過去問の勉強や,ヤマ当て本などを参考にして,ヤマといわれている分野の中で苦手な分野を,重点的に復習しておきましょう。

 なお,重判はそれなりにでますが,直近の重判は他の受験生も対応できていないので,時間がなければスルーでいいでしょう。あえてやるなら,予備校の先生が出す,ランク表を複数入手して,みんながAランクしているところをやっておけば十分です。というか,日ごろの勉強で,自然に重判のAランク判例については,やっているはずなので,そんなに焦る必要はないはずなのです。仮に,Aランク判例を知らなかったとすれば,情報弱者になっている可能性があるので,焦った方がいいかも…





あとは

 直前期に,焦っても仕方がありません。体調を崩して本試験で力を発揮できない方が痛すぎます。僕は,直前期に不眠になってしまい,風邪をひいてしまいました。幸い,本試験までに,咳を除いて大体治っていたので,ほとんど影響がありませんでしたが,もう少し長引いていたと思うと怖いです。

 無理して長時間勉強してもしかたがないので,最後の1週間は流すくらいの感じでいいと思います!

 結局,結果について悩んでも仕方ないので,最大限の実力を発揮するにはどうしたらよいのかだけ考えればよいのだとおもいます。