前回の続き



4 最終結果
 


筆力の推移として、以下のようになりました。(括弧内は点数)




1年目     2年目   3年目

倒産    5(40)    6.5(53)   7(50)

憲法    4(93)    4.5(67)   5.5(83)

行政    4(93)    3(67)    4(83)

民法    4(110)   4(143)    5(165)

商法    4(110)   4(143)    4.5(165)

民訴    4(110)   3(143)    4(165)

刑法    4(93)    5(93)    6.5(110)

刑訴    5.5(93)   5.5(93)    5.5(110)







量が増えたからといって、必ずしも点数が伸びたわけでもない科目がありますが、3年目で全体的に点数が高まったのは、不十分ながらも、全体の分量が増えて、記述の精度が高まったからというのが大きいと思いっています。特に、刑事系で110がとれたのは、刑法で、充実した検討ができたからだと思っています。
刑訴でもう少し書きたい内容をかけていたら、もう少し点数が伸ばせたと思うので、個人的には口惜しいのですが。。。
3年目の筆力については、結果として見れば、そんなに多くかけてないのですが、2年目とくらべて、各科目平均1枚弱程度は分量が増えていました。全国模試や答練でも、最終的には分量が増えていたので、対策を必死にとった甲斐は個人的にはあったのだと思います。


5 要求される筆力


 結論から言ってしまえば、民事系は5枚、刑事系は6~7枚程度を最低限書ける筆力をつけるべきだと思います。刑事系はできたら8枚書けるようにするべきです。
もっとも、僕は本番ではこれはできていません。でも、答練のときには、できるように必死に意識していました。これは、本番は問題も難しく、緊張もするので、平常時にくらべて、0.5~1枚程度書く分量が減ってしまうからです。現に2年目は、僕は日ごろから、4枚答案で是としていたら、本番で3枚答案を2通書いてしまいました。日頃から負荷をかけていなかったからだと思います。
刑事系で、8枚書けと工藤先生が言っていたときは、そんなの無理だし、できるわけないと思っていましたが、工藤ゼミに入ると、平気でみんな8枚くらいは答案を書いていて、自分の考えがいかに甘いかを思い知らされました。
本試験では、8枚を書くことができなかったのですが、4月頃になると、自分で答案を書く際には、だんだん8枚目に入ることも可能になったので、結局自分で限界を設けずに努力し続けることができるかが大切だったのだと今は思っています。

(ちなみに,刑法で8枚書いたときのラップタイムを挙げると、構成28分、1枚目から順に,15,14,11,12,10,16、10、4分で、7枚半という感じでした。答案構成を30分以内、答案を1枚10分強というイメージでした。)




6 走れないサッカー選手のいるチーム


 筆力というのは、サッカーでいえば、どれだけチームの選手が運動量を確保できるかというのに近いと思っています。
 選手の運動量が少なくても、相手のスキを見てゴールをして、守備の要所を押さえて失点を最小限にすれば、サッカーは勝てる場合があるのかもしれません。しかし、強いチームはすべからく選手の豊富な運動量に支えられているのではないでしょうか。
 それと同じで、答案も要所を押さえて少ない分量で勝つというのも、一つの緊急的な戦術ではあるのかもしれませんが、基本的には豊富な記述量で勝負していくというが勝利への近道であるように思います。時間がある段階では、是非受験生には王道の戦術を選択してもらいたいと思います。



 

7 筆力増強に役立つブログ


去年、筆力を増やそうと思って、ネット上でいろいろ記事を探した結果見つけてとても役にたった記事も併せてあげておきます。こちらの方が僕の記事よりも参考になると思います。
  
①工藤北斗の業務日誌 2011・3・27 付け 
 (  
http://ameblo.jp/nancoppi/entry-10843399620.html  ) 
 ②司法試験・予備試験☆Lizard塾☆  2012・6・15 付け
( 
http://ameblo.jp/hustler1214/entry-11277970703.html  )