司法試験の合格発表から20日が経ちました。
今、来年度の受験生を見ていていて、去年の自分を思い出しています。
とにかく、昨年一年間で、苦しいんだのは、
金銭的な困窮と、制度の矛盾です。
金銭的という意味では、受験期間中とにかくお金がなくて苦しかったのです。
予備校代を出して、携帯代を払って、食費を切り詰めてぎりぎり何とかする感じでした。
その点、今はアルバイトしたものを自分のために使えるので気楽です。
借金とはいえ、12月になれば23万円が毎月手元にはいるわけですし。
受験終了によって、とりあえず過度の節約から解放され、気楽です。
他方で、制度の矛盾というのは、一言でいえば、最初言ってたのと違うじゃねーかということです。
司法試験制度はとにかく、いろんな人がいろんなことを言っている。
司法試験制度、法科大学院制度ってなんのため、だれのためににあるのか、とにかく自問していました。
人数を減らすっていう話が梯子を外されているみたいで非常に腹立たしかったです。
決死の覚悟で受験に臨んでいるのに、どうして受験生が適当な取り扱いをさているのか。
一年の違いで給費だったり、受験回数が増えたり、減ったりで、ひどい不公平が生じている。
おまけに、3000人合格と言っていたのに、受験生に謝罪もなく、平気で人減らしの方針をとってきたり。
ただ、受験生なので、口に出すわけにもいかず、黙って勉強しつつも、精神をすり減らしていました。
僕は、受験を終えることになりましたが、制度の矛盾については、まったく決着がついていません。
そして、その矛盾を変える手段を僕は今のところ、持っていない。
しかし、僕は、今の混迷した状況での受験を経験したからこそ、
人生を賭けて、受験を続けている受験生のために何かできないのかなと思います。高い目標をかがげて努力することは、本来的に貴いことだと言いたい。
悔いのない人生を送れるように、短い期間ではありますがサポートして行きたいと思います。