去年のちょうど今ごろ僕は二回目の司法試験に落ちました。
自分としては、持てる限りの尽くして二回目を受験したので、落ちたあとは本当に悲惨な精神状態になりました。
すべてを賭けて勉強してきた人ほど大きなダメージを受けるのではないでしょうか。
初回不合格のときも、ショックはショックでしたが、直前期に母親が亡くなってあまり勉強できなかったという特殊な事情があったことから、来年はきっと合格できるとすぐに前向きな気持ちになったのを覚えています。初回受験のときは、不合格直後から勉強を再開しました。
一方、二回目の不合格は、本当に生きているだけで精一杯な精神状態でした。
本当に、二回落ちた時点で「自分は法曹に向いてない、何度やっても合格しない」とネガティブな感情に支配され、わりと本気で司法試験をやめようと思っていました。
最初の一週間は何も手につかず、なんとか勉強を再開したのは、レックで購入した三倍インプット講座が届いたころからでした。たぶん、9月の末ころだったと思います。そのころも、能動的な作業をこなす気力がなかったので、ぼーと三倍速インプット講座をながしていました。
結局のところ、本格的に一日8時間程度できるようになってきたのは、10月末のレックの答練と予備校のゼミ
が始まった時でした。答練というペースメーカーができて、自然とやるきがでるようになりました。
予備校の答練も、使い方に気を付けないと、時間の無駄になる恐れがあるのですが、去年ばかりは答練で流れができたことが、やる気を回復させるきっかけになりました。その意味では、答練なり、ゼミなりをはじめてしまうのも、立ち直る一つの手段なのかもしれません。
ただ、答練を受けている時も、相変わらず精神状態は崩壊していました。ローの自習室で、合格した後輩が楽しそうにしているのを見るたびに憂鬱な気持ちで勉強ができなくなっていました。結局、憂鬱な状態は、合格者が修習に行くまで続いていたように思います。合格者の姿を見なくなった年明けからは、ある程度普通の精神状態になりました。試験のプレッシャーはすごかったですけどね。
来年、再度司法試験を目指す方が、今ひどい脱力感に襲われているのは、おかしいことではありません。頑張ったのに、成果が出なかったのですから、人間として当然の反応です。
大切なのは、鬱でも勉強はできるので、コツコツやっていくことだと思います。やってるうちに、モチベーションは回復してきます。無理と思うかもしれませんが、成績が来たりしてある程度心の整理がついたら、勉強を再開しましょう!方向性をうまく修正できれば、3回目だろうが4回目だろうが翌年結果は出せます。