さっき、父親がいる新潟から東京に帰ってきた。


久しぶりに父親とあったけど、


発表直前だったからか、


あまり口うるさく言われることなかった、


一緒に温泉に行ったり、お寿司を食べたりした。


東京から遠く離れたお陰で司法試験のことを忘れることができた。


久しぶりにくつろぐことができた気がした。


でも、親父と二人の旅には、


少し違和感があった。



その違和感の正体は、


母親がいないということ。


思い返せば、昔行った家族旅行にはいつも母親がいた。


母親が亡くなって1年半、


司法試験受験にも1回失敗して、


それでも諦められずに、受験を続けている。


ここ1年半、まるで時間が止まったかのような気がしている。


まるで、前に進むことができていない。


母親がいないことのことの気持の整理も、司法試験も、未だに進んでいない。


あと二日もせずに、一つの結論が出る。


運良く合格できれば、前に進める。


しかし、不合格なったら、また前に進めない。


でも、まだ諦めない。


ダメでもまだ、もう一度頑張れる。


ここで投げ出せば、途中で投げだしたという事実が人生に深い影を落とすと思う。


今はそんな気がしている。


かなり限界が近づいている気がするけど、


まだもう一回は、気力的にも経済的にもやれる。


帰りのバスではそんな気持になった。



遂にあと1日。