建築家としての新しい試みと住む人の快適性とをどのように考えましたか?


デザインと機能・安全・快適性、これらは一見相容れないもののように思えますが、しかしどちらかが前面に出過ぎると、醜くなったり、アクロバティック過ぎたり、また住み心地が二の次になったりと、バランスが崩れてしまいます。

要は、建築家のバランス感覚とセンスに負うところが非常に大きいのではないでしょうか。

私の手がける建物は、木造、鉄骨造、RC造などに関わらず、建築基準法 では必要としないものまで全て構造計算を行っています。

また計算上で成り立っていたとしても、現場監督や棟梁の経験などにより生まれてくるつくり手の声を聞きながら、それが例え工事途中であっても、柱や梁などの部材を大きくしたり、新設したりすることもあります。