スペインの名門レアル・マドリードの下部組織に所属する17歳のMF中井卓大は今夏、レアルのBチームにあたるカスティージャでデビュー。現地時間18日に行われた6試合目のフレンドリーマッチとなるバダホス戦(スペイン3部/1-1)でスタメン出場し、ノールックでのヒールパスなどテクニックでアピールした。。【動画】レアル中井卓大が華麗なノールックヒール 中井はスペインの名門レアルの下部組織に9歳から加入し、インファンティールA(U-14相当)、カデーテB(U-15相当)、カデーテA(U-16相当)、フベニールC(U-17相当)と順調に階段を上り、昨季はフベニールB(U-18相当)に所属。新シーズンを迎えるにあたり、レアル下部組織の公式ツイッターとインスタグラムでは、「フベニールA 新シーズンの準備はできている!」と綴られた始動初日の映像で、中井が軽快なボールタッチや、スタッフと笑顔で挨拶する姿が収められており、フベニールA(U-19相当)に昇格したと見られている。 そんな中井は、7月31日に行われたフベニールAのさらに一つ上のカテゴリーにあたるカスティージャのフレンドリーマッチ・レガネス戦(スペイン2部)に後半32分から途中出場。その後も、8月8日に行われたフエンラブラダ戦(スペイン2部/0-1)では後半18分、12日のクルトゥラル・レオネサ戦(スペイン3部/2-2)では後半開始からピッチに立った。 15日のデポルティーボ戦(スペイン3部/0-0)は出番がなかったが、18日のバダホス戦では「8番」を背負い、中盤3枚の左インサイドハーフでスタメン出場を果たす。前半22分、ペナルティーエリア手前左で横パスを受け、華麗なダブルタッチからペナルティーエリア内へ侵入。さらに、同30分にはカウンターからペナルティーエリア内でボールを持つと、ノールックのヒールパスで味方へリターンし、シュートチャンスを演出した。 後半9分までプレーしたなかでスコアは動かなかったが、これまで以上の存在感を示した中井。プレシーズンが終わってもラウール・ゴンザレス監督が率いるカスティージャで起用されるのか、大きな注目が集まる。