あさってからの3カ国親善試合(オーストリア代表、スイス代表)に臨むべくヨーロッパでキャンプを張っている日本代表。そこにはようやく召集が叶った松井大輔の姿がある。
●巡り合わなかったA代表
今から1年前、松井はオシムジャパンの最重要選手として評価されていた。それはオシム監督が名前を挙げただけでなく、06-07シーズンはリーグアンでアシストランクに名を連ね、結果で実力を示して見せたからであった。
オシムジャパンが最初からヨーロッパ組を召集する意向であったなら、松井は当の昔に召集されていたはずだ。しかし年内は国内組という方針で時が流れるにつれて、松井は持病の腰痛でコンディションが低下。先シーズンにチームの中心として活躍していた姿はなく、初めて欧州組を呼んだペルー戦でも声はかからなかった。
なかなかA代表に定着できないまま気づけば26歳。世代随一の才能を持つ松井だが、A代表との巡りあわせは最悪に近かった。
●まさしく「待望」
苦杯を嘗める昨季を心に刻んだのか、今季の松井は開幕から絶好調。ゴールへの意識も旺盛で、リーグ週間最優秀に選ばれるゴールも決め、一昨季の輝きを完全に取り戻したと言っていい。そのタイミングでやってきたのが今回の欧州遠征である。松井にとっては念願の召集であったはずだ。
また今回は日本代表にとっても「待望」の召集である。局面打開力に難のある日本代表にとって、ドリブルで仕掛けられる松井は重宝されるキャラクター。現代表に足りない「外国人相手の経験」も豊富だ。オシム監督も名前を出すほど期待していた選手をようやく招集でき、新たな強化プランを練っていることだろう。
待ちに待った松井の「代表デビュー」まであとわずか。日本代表のレベルを上げうる松井のプレーに日本中の視線が注がれている。