高知医療センター(高知市池)で昨年末、食道がんの患者の胃を誤って摘出してしまうミスがあり、運営する県・高知市病院企業団が19日、企業団議会で明らかにした。
医療センターによると、昨年末ごろ、食道がんにかかった県内在住の50代女性の食道を摘出する手術で、本来は胃を喉につなげるのに、腹部を執刀していた男性医師が摘出と勘違いし誤って胃の血管を切断。血管の縫合も検討したが、血流が確保できない可能性があり、胃も摘出。大腸を使って切除部分を補い、喉につなげたという。
女性は自宅療養中で、経過を観察するといい、補償の準備を進めている。今回は喉と腹部を同時に別の医師が手術していたが、当面、同時に手術することをやめるという。医療センターの吉川清志院長は「患者さんやご家族におわびする。再発防止に努める」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180220-00000029-mai-soci
胃がん発見後、7カ月間放置・死亡(堺市立総合医療センター)
堺市立総合医療センター(堺市西区)は14日、同市堺区の70代女性への検査で胃がんが見つかりながら放置され、治療開始が7カ月遅れるミスがあったと発表した。当時の主治医や検査した別の医師が確認を怠ったためで、女性は治療開始の1年後に死亡した。記者会見した花房俊昭院長は「チェック体制や情報共有の仕組みの不備が原因。深くおわびする」と謝罪した。
https://mainichi.jp/articles/20180215/ddm/041/040/145000c?inb=ys
水戸済生会総合病院、伝達ミスでモルヒネ大量投与・死亡
水戸済生会総合病院(水戸市双葉台3)で心臓のカテーテル手術を受けた女性患者(当時69歳)が大量のモルヒネを投与され、その後死亡した医療事故で、同病院は3日、記者会見を開き、医師と看護師の間での伝達ミスが原因で標準使用量の2・5~5倍を投与していたことを明らかにした。
同病院によると、患者は9月14日、閉塞(へいそく)性肥大型心筋症の治療として、カテーテル手術を受けた。男性手術医が痛みを緩和する塩酸モルヒネの投与を女性看護師に指示する際、単位が「ミリグラム」のつもりで「モルヒネ2・5」と伝えたが、女性看護師は単位が「ミリリットル」と考え、「(事前に用意していた)50ミリグラムの半分(=2・5ミリリットル)ですね」と答え、そのまま25ミリグラムを投与した。標準使用量は5~10ミリグラムで、2人の他に医師ら8人が手術室にいたが、誤りに気が付かなかったという。
患者は投与された後、血圧が低下して心肺停止。すぐに人工心肺を装着して、いったん蘇生したが、同月26日午後7時55分ごろ、多臓器不全で死亡した。
村田実院長は「用意していたモルヒネの量は多く、用意した担当医の判断は適切ではなかった。それを病院もチェックできなかった」と述べた。
病院はモルヒネの取り扱いについて規則などを新設するとともに、事故調査委員会を設置してさらに原因を調べる方針。
https://mainichi.jp/articles/20171004/ddl/k08/040/145000c?inb=ys