神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で生体肝移植を受けた患者が相次いで死亡した問題で、神戸市保健所は8日朝、同センターへの立ち入り検査を始めた。医療法に基づく検査で、病院の医療体制や手術の安全管理が適正だったかを確認し、不備があれば行政指導を行う。

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 センターでの生体肝移植手術は9件実施された。手術は4月18日以降中断されていたが、今月3日に再開された手術を受けた男性(63)を含め、5人が術後1カ月以内に死亡している。

 検査では、診療科ごとの医師やスタッフの配置状況や病院内の倫理委員会での検討状況など、手術に至る手順を確認する。カルテや出勤簿などの書類を確認するほか、担当者からの聞き取りもする。検査は保健所幹部ら総勢約10人で、外部委員として生体肝移植の専門家も加わった。厚生労働省の検査手順に沿って行うもので、個別の手術の技術的な評価はしないという。

 検査は当初5月に行われる見通しだったが、市保健所は「専門家の人選や日程調整に時間がかかった」としている。センター側は市の立ち入り検査後に手術を再開する予定だったが、男性の体調を考慮して3日の再開に踏み切っていた。
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