前立腺がん

 男性特有の前立腺がんは、肺がん同様、年齢の上昇とともに死亡率も上がっていくという特徴がある。

「前立腺は膀胱のすぐ下にあるクルミ大の臓器で、精液の一部である前立腺液をつくるなど、生殖機能に関わる働きをしています。死者数は、米国では肺がんと1位を争うほど多い。日本でも年間1万人を超え、さらに増えてきています」(東京医科大学病院・泌尿器科の吉岡邦彦教授)

 かかりやすいのは50歳以上の中高年。現在、4万人という年間新規患者数が、'20年には78000人に倍増するとされ、男性では肺がんに次ぐ患者数になるとの予測もある。

「潜在がん」とも言われているように、前立腺がんの「始まり」には自覚症状はほぼなく、病気の進行もゆっくりしている。

「症状が出るまでに5~10年かけて、緩やかにがんになっていきます。近年、日本人に急増しているのは、食事の欧米化の影響が大きいと思われます。症状としては、排尿障害や排尿困難、頻尿などがあるが、それらは老化現象でも出てくるため、わかりにくいのです」(都立駒込病院・泌尿器科部長の篠原充医師)

 '02年、69歳で前立腺がんが見つかった今上天皇にも、自覚症状はなかったという。とはいえ、チェックはかなり容易だ。血液検査でPSA(前立腺特異抗原)の数値を見ればよいのだ。

PSAは前立腺の細胞の中に入っているたんぱく質の一種です。細胞ががん化して組織が壊れると、出てくる。正常値は4以下で、4~10までがグレーゾーン。4人に1人はがんが見つかります」(前出・吉岡教授)

 再発・転移をしやすいかどうかの悪性度は、がんができる場所にはあまり関係しない。悪性度のチェックは、グリーソン・スコア(2~10までの9段階)という生検で調べることができる。スコアが5~6なら手術をすれば再発・転移の心配はまずない。つまり「助かりやすい」が、スコアが8~10だと悪性度が高く、「助かりにくい」のだ。

「前立腺がんの転移で最も多いのは、骨盤や脊髄への骨転移です。それ以外だと、リンパ節が挙げられる。転移率は術後10年で約30%なので、がんとしては非常に根治性が高いと言えます」(前出・吉岡教授)

 ただし、治癒したとしても手術後、男性機能の喪失や失禁などの後遺症が出る可能性があるので、覚悟も必要だ。女性ホルモンを投与するホルモン療法では、胸が膨らんできて、10年も続けると骨がもろくなって太りやすい体質になり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる、という報告もある。

50代や60代はまだ働き盛りの人も多く、男性機能が失われることへの抵抗感から手術をためらう人も多い。しかし私は男性機能より命のほうを優先すべきだと思います」(前出・篠原医師)

大腸がん

「がんにかかる前は、うぬぼれとったね。まだまだ体力もあったし、自分ががんにかかるなんて想像もしていなかった。トイレで出血に気付いたときも、痔かなと思った。もともと痔が悪かったから。だけど、何だかずっと痛いんだよ。疼くような痛みがある。出血も、いつもの痔とは違う。『こりゃイカン』と思って病院に行ったんだ」

 こう語るのは、野球評論家の豊田泰光さん(76)'01年、直腸に初期の大腸がんが見つかった。

 現役時代は西鉄ライオンズ「野武士軍団」の一員として鳴らしただけに、言うことも勇ましい。

「医者に行くときは覚悟していかないとダメだ。大丈夫かな、きっと大丈夫なはずだなんて弱気で行ったら、野球ならすぐ負けてしまう。がんかもしれないという思いがあったら、なるべく早く『さあ、行こう!』という気持ちで病院に行くことだよ。オドオドしているのが一番みっともない」

 とはいえ、こんなホンネもぽろりと漏れる。
「やっぱり恐怖だったよ。平気な顔はしてたけど、ほんと参った。まだ若いのにがんで死んだらどうするんだろうと、頭がすぐそっちに行った」
開き直るしかない。医師に身を託して、腸を25cm切除した。

 

「治りやすい」がん

 大腸がんのステージは、0~4期まである。0期はがんが粘膜にとどまるもの。1期は大腸壁にとどまるもの。2期は大腸壁を越えてはいるが、隣接臓器に及んでいないもの。3期はリンパ節転移のあるもの。4期は、腹膜・肝臓・肺など遠隔転移のあるものだ。

 大腸がんは、早い時期に発見されれば、ほぼ完全に治すことができるとされる。1期の5年生存率は95%超。かなり高い確率で「助かる」と言われている。

 大腸がんの中には、急速に大きくなって助かりにくい「内分泌細胞がん」というものもあるが、これは大腸がんの検査でも、通常はそれを疑って診察することがないくらい珍しいものだという。したがって、「助かる」「助からない」は、大腸がんが見つかった時点でどれだけ進行していたかの一点に尽きる---そう力説するのは、神奈川県立がんセンター副院長の赤池信医師だ。

「ステージで言えば、0~2期くらいまでは治癒率はいい。特に0~1期は、医師は手術でがんを取り去ったら『よし』とします。あとは5年間、経過観察です。もちろん抗がん剤も使わない。再発の傾向が強くなるのは3期あたりからです。再発は、ほとんどの場合5年以内に起こり、3年以内が多い。だから5年間はきっちり見る必要がある。それで再発がなければ『寛解しました』とお話しします」

 大腸がんの治療は、何をさておいても手術だ。

 ただし、3期からは手術の前に化学療法でがんを叩くことも行われる。4期の場合は、肝臓や肺など遠隔転移しているがんを切除し、大腸の原発巣も取れるものは徹底的に取り去る。原発巣が取れなければ、化学療法ということになる。原発巣と遠隔転移したがんの両方とも取れなくても化学療法で、もし小さくなったら手術をする、というケースが最近は増えているという。

 これら後期から末期の大腸がんの5年生存率はどうなっているのか。ステージ分類とともに用いられているデュークス分類のC(ほぼ3期に相当)70%なので、大腸がんの「助かる」確率は、やはりがんの中では高いと言っていいだろう。

3~4期の5年生存率は、近年確実に上がっています。ただし、治る・治らないということとは、また別です。4期の場合、抗がん剤でかなり延命したためで、がんが治豊田さんは、1期で手術を受け、5年の観察期間も無事通り越した。

5年たって、『もう病院に来なくていい』と言われたときはほっとしたな。ただ、がんを取った時点で『がんはもう終わった』とは思わなかった。『また来るぞ』『油断したらイカン』と。だから出血がないかどうか排便をよく見ることもクセになっています」

 同じ大腸がんでも、人によって自覚症状の有無や病気の程度・進行状況などが異なるように、がんの「始まり」と「終わり」も人さまざまだろう。

 いまから「その日」に備えておく必要がある。

「週刊現代」201193日号より

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16957

 肺がんは、性質によって、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4種に分けられる。

「最も多いのが腺がんで、肺がん全体の50~60%。次が扁平上皮がんの30%。小細胞がんが15~20%で、大細胞がんは5%ほどです」(前出・大平准教授)

 虎の門病院・呼吸器センター外科部長の河野匡医師によると、肺がんのステージは5段階。がんの大きさが2cm以下なら1期。以下2~3cm2期、3~5cm3期、5~7cm4期、7cm以上が5期だ。

 4種の肺がんでは、小細胞がんが最も治療が難しい。聖路加国際病院・呼吸器内科の内山伸医師が言う。

「小細胞がんは、初期で見つかったとしても転移している場合が多く、まず手術はしません。肺がんの中でも転移や進行が早く、『小細胞がん』と診断がついたら、患者さんには余命の話までせざるを得ない。抗がん剤も、最初は効くのですが、それでもがんが大きくなっていくため、効き目はどんどん落ちていく。このがんは、『治りにくい』というより『治らない』と考えたほうがいいのです」

 前出の河野医師によると、キャスターの筑紫哲也さんの命を奪ったのも、この小細胞がんだったという。

「筑紫さんは手術をしませんでした。小細胞がん以外の肺がんは、2期までは化学療法でがんを小さくしてから手術します。3期はケースバイケース。4期は手術できません。5年生存率は、小細胞がん以外の肺がんで、1期なら90%2期で45%3期になると30%以下になり、4期だとほとんどよくなりません」

安田さんの肺がんは、難治の小細胞がんではなく扁平上皮がん。不幸中の幸いだが、がんは3期にあたる4cm大もあり、助かるかどうか微妙だった。

「手術前、僕は『ゴルフができない体になったら生きていてもしょうがない。そうなったら、その手術は失敗だ』と医師に言いました。医師は、『成功したらゴルフができる体に戻る』と僕に話していたのに、これがウソ。実は嫁さんには『もっても半年か1年』『来年の桜は見られません』と宣告していたそうです」

 肺がんはリンパ節に入ると転移しやすい。血液に乗って脳に転移することもあり、肺がんからくる転移性脳腫瘍もある。安田さんもリンパ節4ヵ所に転移があったが、それらは術後、放射線で焼いて消した。

「長く咳が続いていたとはいえ、まさか自分ががんになるとは想像したこともなかった。でもCTの画像を見て、僕は『がんになったんだ』と思った。そして、僕にとってはこれが『がんの始まり』であると同時に、がんの『終わり』、つまり完全に治ることもないとも。いまも再発の怖さと、ずっと戦っています。

 だからホンネを言えば、がんの話はしたくない。がんになった人は、転移のことなど考えず、『その部位だけががんなんだ』と考えたほうがいい。再発に怯えていたら、免疫力もすごく低下して、ならなくてもいいがんになります。逆に、転移しても気持ちが前向きなら治るといいますから」人間国宝の講談師・一龍斎貞水さん(72)は、昨年春、肺がんが発覚した。

4年前にやった膀胱がんの定期検診で見つかりました。思わず『えーっ』と言ったよ。膀胱がんのときは堰を切ったような勢いの真っ赤な血尿が出たのに、ところが肺がんは自覚症状がなかった。しゃべっているときに苦しいとかいうことは何もなかったんです」

 肺がんの「始まり」はわかりづらく、症状が出た時点で、「少なくともステージ1以上には進んでいる」(前出・河野医師)。しかも転移しやすい。

 貞水さんのがんは、初期の扁平上皮がん。膀胱がんからの転移ではなく、原発性のものだった。大動脈に近いところにできたので、担当医からは「もし大動脈にまでがんが浸潤していたら、人工心臓を使って手術をする」と告げられていた。

 だが、幸いにも大動脈までは到達しておらず、左肺葉切除とリンパ節郭清(かくせい)(切除)の手術を受け、10日ほどの入院。自宅療養を経て、翌月には高座に復帰を果たした。左肺の3分の1を切除したにもかかわらず、以前のように張りのある声で語り続け、医者を驚かせた。

「抗がん剤が効いて、いまはがんは消えていますが、いつまた別のがんが出てくるか分からない。肺がんの手術をしてくれた先生が『あなたぐらいの年の人のがんは、白髪が生えてくるのと同じことだよ』と言っていた。『病気ではない』ってね。私も、なったものはしょうがないと思う。『病は気から』と言いますし。私は『がんという風邪をひいた』『冗談じゃない、仕事を頼んでくれた人がいるんだ』と考えています」

 いまは2ヵ月に一度の検診を受けつつ、元気に高座に上がっている。年配者に多い肺がん。貞水さんの付き合い方もヒントになるのではないだろか。

症状が出たときは余命1ヵ月

肝臓がん

 肝臓がんの死亡者数は、肺、胃、大腸に次ぐ第4位。その原因は、ほぼはっきりしている。

「肝臓がんの85~90%C型肝炎かB型肝炎から進行したものです。つまりウイルス性肝炎が進行して起こります」(順天堂大学医学部・消化器外科学講座の川崎誠治教授)

 このがんが厄介なのは、発症部位の肝臓が「沈黙の臓器」だからだ。病気が進行していても、これといった自覚症状は出にくい。だから気付かれにくく、発見が遅れる。これが死亡者数を押し上げている。

「肝臓がんの治療は、症状が出てからでは遅すぎる。症状が出たときには、余命1ヵ月というレベルです。だから自覚症状が出る前に腫瘍を見つけることが、治すための要件になる。腫瘍ができる場所は、肝臓の右上が最も多い」

 症状には、右上腹部の圧迫感、食欲不振、体重減少、倦怠感、疲れやすさ、微熱などがある。さらに進むと、腹水や黄疸も出てくる。

 俳優の緒形拳さん(享年71)は、'00年ぐらいから慢性肝炎を患っていたが、'03年ごろ肝臓がんに移行した。腹部の痛みを訴えて緊急入院したのが'0810月。肝臓が破裂し、翌日息を引き取った。

 肝臓がんのステージは1~4で、ぎりぎり手術が可能なのは3期まで。肝臓ががんのために機能しなくなっている4期になると、手術は難しくなる。

「手術ができるのは、肝機能がいいことが条件になる。それなら5年生存率は50~70%。つまり、助かりやすい肝臓がんは、肝機能がいい状態の早期発見されたもの、ということです。

 ただ、肝臓がんで手強いのは、ウイルス性肝炎や肝硬変を合併しているケース。手術できないことが多いからです。実際、肝臓がんが見つかっても、手術が可能なのは3割ほどしかありません。また、肝機能が低下している場合、手術ができたとしても、5年以内に再発する可能性が80%もあるのです」(前出・佐藤医師)

 難しいがんであることは間違いないが、肝機能が悪くて手術ができないケースでも、がんをじかに攻撃するラジオ波焼灼療法で治療することはできる。適応するのは90歳以下で、リンパ節転移がなく、腫瘍が3cm以下でがんの個数が3個以下の場合だ。

 とはいえ、肝臓がんは再発も多い。
「手術・ラジオ波いずれの場合も、術後1年で20%が再発し、3年で60~70%が再発します。肝臓内で再発が繰り返され、それらが進行してくると肝臓の外へ転移するのが一般的です。そうして末期になると肝機能が働かなくなり、その患者さんの9割が肝不全と黄疸で亡くなる」(前出・佐藤医師)

 どのがんも早期発見が生死の分岐点になるのは同じだが、とりわけ肝臓がんではそれがとても重要なのだ。

 

「週刊現代」201193日号より

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16957

 

 どこにできたのか。いつできたのか。その違いだけで助かるケースと助からないケースに分かれる。がんは残酷だが、死と向かい合わせの病だ。「敵」を知ることこそ、わが命を守ることにつながる。

 どこにできたのか。いつできたのか。その違いだけで助かるケースと助からないケースに分かれる。がんは残酷だが、死と向かい合わせの病だ。「敵」を知ることこそ、わが命を守ることにつながる。

腰痛が終わりの始まり

胃がん

 発見から死までがあまりに急で、驚いた方も多いのではないか。女優・萬田久子(53)と事実婚の関係にあった大手アパレルメーカー「リンク・セオリー・ジャパン」社長・佐々木力さん(享年60)を襲った、スキルス性胃がんである。

 佐々木さんが腰の痛みを訴えて診察を受けたのは、ちょうど還暦を迎えた今年3月末のことだった。本人は尿管結石ではないかと疑っていたが、6月の再検査でスキルス性胃がんが発見された。

 すぐに抗がん剤治療に入ったが、7月中旬には昏睡状態に。結局、そのまま意識は戻らず、89日に亡くなった。最初の検査からわずか4ヵ月。まさに「あっという間」の死だった。

 胃がんにかかる日本人は年間10万人、亡くなる人は5万人もいる。

 1998年以来、死亡者数の1位・2位は、肺がん・胃がんの順で不動だが、患者数では胃がんがトップをキープしている。その胃がんの中でも最も怖いのが、佐々木さんがかかったスキルス性胃がんなのだ。

「胃がん全体の約1割を占めるスキルス性胃がんは、残念ながら『助かりにくい』というより『助からない』がんということになります。他の胃がん同様、胃粘膜から発生しますが、あまり粘膜面の変化を起こさないまま胃壁の中に広がっていくため、診断がつきにくいのです。したがってスキルス性胃がんの『始まり』は非常にわかりづらい。やがて胃壁全体が硬くなってスキルス性胃がんであると判明することが多いのですが、その時点ではもう治療は難しい状態に陥っている。スキルス性胃がんの『終わり』は、死に至るということです」

 元アナウンサーの逸見政孝さんが倒れたのも、スキルス性胃がんだった。歩けないほどの腰痛を訴えて入院したのが'90年。原因がわからないまま、「疲労性の腰痛」ということで済ませて職場復帰した。

 ところが'931月にがんが発見されて再入院。それから341日後に亡くなっている。

 では、このタイプ以外の胃がんはどうなのか。

 胃がんを引き起こすリスクファクター(危険要素)は、ピロリ菌と塩分の取り過ぎとされる。逆流性食道炎をもつ人や喫煙者も、リスクが高いという。

 胃がんの「始まり」、つまりその自覚症状としては、胃痛、胸やけ、黒い便などがあるが、早期の段階ではその症状が出る人もいれば出ない人もおり、ステージ(進行度1~4)によって助かる率が大きく変わってくる。

 1期なら5年生存率は90%2期でも70~80%と高い。治療法はいずれも外科手術だ。3期はがんの状態により、手術と化学療法のいずれか、もしくは併用する。5年生存率は50%4期になると手術は難しく、化学療法か放射線療法になり、5年生存率も急降下して9~10%。ここまで進むと助からない可能性が大幅に大きくなる。

「手術は開腹手術と腹腔鏡手術のいずれかです。転移がある場合、まず化学療法で転移したがんを小さくしてから臨みます」(前出・和田助教)

 浸潤や転移があると、がん細胞が他の部位まで広がる。浸潤とはがん細胞が体の組織内で増殖して他の臓器に広まっていくこと。胃の外側の膜から外に出て、近くの大腸や膵臓(すいぞう)に浸潤する。転移は血液やリンパに乗って他の部位で増殖を始めること。胃がんにおいて最も多いのがリンパ節転移である。

 こうした転移、そして待ち受けている「死」もまた、胃がんの「終わり」と捉えることができる。

 2期までなら助かる率は圧倒的に高いのだから、自覚症状に頼らず、定期的な検査が何より重要だ。

「タチの悪い」がん

食道がん

 胃がんほど患者数は多くないが、いままで赤塚不二夫さん、岡田真澄さん、藤田まことさんなどの著名人が食道がんにかかっている。桑田佳祐もこの病魔に襲われ、闘病していたのは記憶に新しい。

 食道がんのステージは、がんの大きさや形、深さ、リンパ節への転移の程度、遠隔転移などの状況によって1~4期まである。5年生存率は1期が90%2期が60%3期が30%4期が10%程度だ。

 症状としては、食べ物を飲み込むときにしみる、食べ物がつかえる、咳が出る、声がかすれるなど。ひどくなると呼吸困難、背中などの痛みが出ることもある。「ただし」と注意を促すのは、都立駒込病院・食道外科部長の出江(いずみ)洋介医師だ。

「症状が出たときには、もう『遅い』というケースもあります。食道がんは治療が難しい『タチ』の悪いがんのひとつなのです」

ほかの消化管臓器と異なり、食道がんは周囲に浸潤しやすく、それだけ進行も速い。そのため、「助かりやすい」食道がんとは、「早期発見」と「まだ転移していないこと」が、条件になる。

 

 早期だと自覚症状がほとんどないというのが厄介だが、53歳のときに食道がんが見つかったという「ザ・ワイルドワンズ」リーダーの加瀬邦彦さん(70)も、やはり自覚症状はなかったという。

「最初は胃が重かったので近くの行きつけの病院に行ったのです。胃カメラを飲んだら、胃潰瘍が2つと、喉の小さなポリープが見つかった。病理検査に回したところ、1ヵ月ほど経ってから病院に呼び出され、『食道がんです。女子医大に食道がん手術の得意な先生がいるので、いまから電話しますから』と。喉の自覚症状は皆無でした。女子医大で手術を受けたのですが、2期で、リンパ節にも6ヵ所の転移がありました」

 出江医師によると、食道がんにかかった人は下咽頭がんにもなりやすく、退院後2~3年で発症ということもあるという。加瀬さんも5年間は定期検査に通い続けたが、再発はなく、現在は検査も受けていない。

「今後に対する不安は全然ない」と言い切る加瀬さんは 今年、バンド結成45周年にちなんで、45ヵ所ツアーをやる予定。この意気軒昂さが、順調な予後の理由の一つなのかもしれない。

肺がん

 年間約35万人の日本人が、何らかのがんにかかって亡くなっている。そのうち7万人(男性5万人、女性2万人)と最も日本人の命を奪っているのが、肺がんだ。

 肺がんの特徴は、年齢が上がるにつれて、死亡者数の割合が大きく増えていく点だ。国立がん研究センターの「最新がん統計」('09)によると、40~44歳では、がん死亡者に占める肺がんの割合は108%にすぎない。ところが60~64歳では188%80~84歳になると222%まで膨れ上がる。5人に1人以上が肺がん死なのだ。

「見つかったのはいまから8年前の60歳の冬です。例年この時期は千葉県いすみ市で1ヵ月合宿するのですが、この年はやたらと咳が出た。合宿後、日本プロの予選会に出たのですが、プレー中も咳が出て、我慢するのが大変なのです。必死で抑えていたが、5ホール目でギブアップ。病院に駆け込みました」

「肺がんの自覚症状は、長く咳が止まらなかったり、 風邪の症状が長引くことです。ほかに、一度でも血痰が出たり、レントゲンで肺に影が映るようなら、すぐに精密検査を受けたほうがいい」(東京医科大学病院・呼吸器甲状腺外科の大平達夫准教授)

 安田さんの咳も、まさにそれだった。ただし、最初の病院の診断は「花粉症」。「おかしい」と思い、改めて精密検査を受けたところ、肺がんが見つかった。安田さんが語る。

「そこに勤務している釣り仲間の僕の主治医が、CTを見て、『なんだ、プロ。これ、がんだ。もうダメだよ』と。4cm大ということでした。素人の僕が画像を見てもはっきりわかるぐらい、右肺の下のほうに大きな白い影があった」

「週刊現代」201193日号より

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16957

 

 

 

 秋田大学大学院理工学研究科の伊藤英晃教授らは、納豆に含まれる成分から抗がん作用がある物質を発見した。納豆をすりつぶして取り出した成分から抗菌作用のあるアミノ酸の塊(抗菌ペプチド)を抽出。ヒトやマウス由来のがん細胞に抗菌ペプチドを投与したところ、24時間以内にがん細胞が死滅することを確認した。

 同抗菌ペプチドはがん細胞だけでなく、ヘルペスウイルスや肺炎球菌などにも効果があることを確認できた。今後、同大学医学部と共同で動物実験を行い、安全性を評価する。伊藤教授は「抗がん剤の開発が最終的な目標だが、ハードルが高い。まずは抗菌スプレーやマスクなどの開発につなげたい」としている。

 納豆をすりつぶして遠心分離機にかけた後、生化学的手法で分子量5000の成分を抽出。その成分が抗菌ペプチドであることを確認した。さらに賞味期限切れに伴って廃棄処分した納豆からも抗菌ペプチドを抽出できた。これらを利用した抽出法を実用化できれば、製造コストの低減も見込める。

 抗菌ペプチドは正電荷、細胞膜は負電荷を持つ。そのため抗菌ペプチドは細菌の細胞膜に結合し、細胞膜をえぐるようにして穴をあけて内容物を流出させることで細胞死を引き起こす。

 また、がん細胞は正常細胞と比べ、負の電荷を持つ分子を多く発現しやすい。このため抗菌ペプチドはがん細胞を破壊しやすいとみられる。

 

http://newswitch.jp/p/4150

 熊本大学大学院生命科学研究部の馬場秀夫教授らは、歯周病の原因菌の一つ「フソバクテリウム」が食道がんの進展に関与することを突き止めた。同大学医学部付属病院で手術した食道がん患者のがん組織を調べたところ、約2割の症例でこの菌が存在した。検出された患者は、非検出の患者に比べて手術後の生存期間が有意に短かった。この菌を狙ってがんの進展を抑える薬の開発につながる可能性がある。

 調査対象の食道がん患者は325人。このうち74人のがん組織でフソバクテリウムを検出した。この菌が陽性の患者と陰性の患者に分け、手術後の生存期間を比較。

 一定の時点で食道がんによって死亡していない人々の割合「がん特異的生存率」を算出した結果、陰性患者の3年生存率が79%、5年生存率が75%だったのに対し、陽性患者は3年生存率が64%、5年生存率が59%と予後が悪かった。

 陽性の患者は、白血球の運送に関わるたんぱく質「ケモカイン」の遺伝子の量が増えていることも分かった。成果は米科学誌クリニカル・キャンサー・リサーチに掲載された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161028-00010001-newswitch-sctch

 

20日に53歳で亡くなった神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネジャー(GM)の平尾誠二さんは、昨秋から胆管細胞がんで闘病していた。かかる人は多くはないが、昨年亡くなった柔道家の斉藤仁さんや女優の川島なお美さんら、若い世代にも発症が目立つ。専門家は「治療の難しいがんの一つ」と指摘し、検査の重要性を強調する。

【表】胆管がんに気付くための特徴

 胆管細胞がんは、肝臓でつくられた胆汁を十二指腸まで運ぶ管にできるがんだ。

 国立がん研究センターの推計では、新規患者は年間2万6500人(胆のうがんを含む)。がんの中では11番目で、大腸がんの5分の1以下だが、死亡者数で見ると6番目に跳ね上がり、治療の難しさを物語る。平尾さんが約1年の闘病で亡くなったように、長期の生存率も低いのが実情だ。

 その理由について、兵庫医科大肝・胆・膵(すい)内科の西口修平主任教授は「早期発見が非常に難しい」と指摘する。大阪市の印刷工場の従業員に発症が相次いだ問題では、原因は特定の化学物質とされたが、一般的には未解明だ。「特殊な例を除き、どのような人に危険性が高いのかも分かっていない」という。

 主な症状で、皮膚や目が黄色くなる「黄だん」が現れれば、すでに進行段階。周囲の膵臓や肝臓にも広がりやすく、唯一の根本治療である手術が困難なケースが多いという。

 一方で、早い時点で見つかり、手術でがんを取り除くことができれば、比較的良好な成績が示されている。

 「胆管細胞がんは60代に多く、平尾さんは早い」と惜しむ西口主任教授。詳しく調べるには磁気共鳴画像装置(MRI)などでの検査が必要だが、「健康診断などで、胆道の指標となるALPの数値に異常があれば放置せず、詳しい検査を受けてほしい」と早期発見の重要性を説く。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000009-kobenext-hlth

 

 7月31日、大相撲の元横綱千代の富士の九重親方(61)が東京都内の病院で死去したことが報じられました。現役時代、その技の美しさと圧倒的な強さに憧れを抱いた世代の一人として、心から哀悼の意を表します。

報道によると、九重親方は去年すい臓がんの手術を受け、その後は職務に復帰したものの、最近になって転移が見つかったとされています。

実はこの「すい臓がん」という病気は、検査や治療の技術が進歩した現代においても治癒が難しい、とても「やっかい」ながんなのです。

すい臓がんで亡くなる人は、増え続けている

余り知られていないことですが、いまがんで亡くなる人は減り続けています。

亡くなる人の数自体は増え続けているのですが、それは高齢化の影響が大きく、年齢の影響を排除すると、がん全体の死亡率は年々減り続けているのです。主要ながん(胃がん、大腸がんなど)の死亡率を見ても、男女ともにおおむね横ばいか、減っています。

ところが、「すい臓がん」は数少ない例外の一つです。下のグラフの赤線で示されているのがすい臓がんの死亡率なのですが、そのほかの部位のがんが横ばいか減っているにもかかわらず、増え続けていることがわかります。

がん情報サービス「がん登録・統計」年次推移より

がん情報サービス「がん登録・統計」年次推移より

いったいなぜ、すい臓がんで亡くなる人だけが、増え続けているのでしょうか?

早期発見が難しく、悪化しやすい「すい臓がん」

すい臓がんの治療が難しい理由の一つは、早期発見の手だてが少ないことです。

上の画像で「Pancreas(すい臓)」と書かれているのがすい臓です。わずかに黄色く見えるのですが、良くわかりませんよね。もう少し詳しく見ると、下の図のようになります。

胃を半透明にして見てみると、すい臓の全貌がわかります。すい臓は血糖値を調整するホルモンなどを出す臓器で、胃や肝臓などと比べても見劣りしないほどの大きさです。

すい臓はX線検査(レントゲン)では調べることができません。

また、胃や大腸などと違い口と直接つながっていないため、胃カメラなどで調べることもできません。

さらに困ったことに、すい臓がんになっても初期には強い自覚症状がないといわれています。そのため、すい臓がんは早期発見が難しく、発見されたときにはすでに周りの臓器に転移してしまっており、治療が難しいケースも多いのです。

なぜ増えているの?

詳しい理由は不明です。ただ、日本消化器学会のホームページによると、糖尿病や慢性すい炎などの病気の患者さんでは、すい臓がんになるリスクが上がるかもしれないということが指摘されています。

運動不足や食生活の変化などにより、近年、糖尿病になる人は増えているともいわれていますので、こうしたことが増加の背景にかかわっているのかもしれません。

どう対策すれば良いの?

いま、すい臓がんの早期発見を目指す取り組みが世界各地で進められています。日本でも、国立がん研究センターの研究グループがすい臓がんの簡易検査キットを開発中と報じられています。今後近いうちに、早期発見を容易にする検査法が見つかるかもしれません。

でも知りたいのは、「いま」何か気を付けることはないのか?ということですよね。

先述の日本消化器学会のホームペーでは、すい臓がんで病院を受診した人の「最初の症状」について調べた結果を公開しています。

腹痛、黄疸(皮膚や目が黄色くなること)、腰背部痛などが挙げられています。こうした症状が出た時に早めに医療機関を受診すれば、早期に発見できるかもしれません。

ただ、皮膚や目が黄色くなったりしたら病院で相談するかもしれませんが、おなかや腰が痛いだけで「すい臓がん」を疑うのはなかなか難しいかもしれないな・・・。という気もしてしまいます。

だとすると大切なのは、自分がすい臓がんになりやすいタイプかどうか?ということを知っておくことかもしれません。もし自分がなりやすいタイプだとしたら、上記のような症状がないかどうか気を付けておくメリットが、より大きそうです。

上記の日本消化器学会ホームページでは、すい臓がんのリスクが高い人について次の表のようにまとめています。

もちろん上記に該当するからといって、「すい臓がんになる!」と心配しすぎる必要はありません。

でも、これほど検査や治療の技術が進歩した現在でも、亡くなる方の増加を防げない「やっかい」な病です。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mamoruichikawa/20160801-00060593/

大麻を「ダメ、ゼッタイ」とする根拠は崩れてきた! 世界的に規制緩和が進む「医療大麻」とどう向き合うべき?2015818 HealthPress

カンナビノイドの一種、「THC」には多幸感などの精神作用、食欲増進効果

THC(テトラヒドロカンナビノール)には、いわゆるハイになる精神作用(意識の変調、多幸感、幻覚など)があるほか、疼痛緩和、食欲増進などの薬理効果が知られている。

大麻を「ダメ、ゼッタイ」とする根拠は崩れてきた! 世界的に規制緩和が進む「医療大麻」とどう向き合うべき?2015818 HealthPress

同じく「CBD」は疼痛緩和、抗けいれんなどの効果も

CBD(カンナビジオール)には高揚感などの精神作用はなく、疼痛緩和、抗けいれん、抗炎症、抗不安などの作用がある。CBDオイルは現在、日本でも輸入可能な大麻サプリメントという。

大麻を「ダメ、ゼッタイ」とする根拠は崩れてきた! 世界的に規制緩和が進む「医療大麻」とどう向き合うべき?2015818 HealthPress

カンナビノイドにがん細胞を減少させる働き、との研究報告も

「英国がんジャーナル」や「神経科学」など、世界的な学術誌では、THCCBDをはじめとするカンナビノイドが、がん治療において非常に有効であるとする研究結果が発表され、免疫系の再構築に多大な影響を与える働きにより、がん細胞を減少させることも証明されているという。

欧米を中心に「医療大麻」が注目されている理由。がん治療にも効果あり!?〔TABI LABO

CBDには難治性てんかん患者の発作を抑える働き

2014年に米国食品医薬品局(FDA)が、通常の抗てんかん薬が効かない「ドラベ症候群」などの難治性てんかんの患者に対しCBDを主原料とした薬の臨床試験を許可。結果、12週間の治療を受けた患者の54%で発作の回数が減少し、9%は発作が全く起こらなかった。

マリファナ合法化の波、米連邦にも〔2015611 NATIONAL GEOGRAPHIC

てんかん患者の子の舌下にCBDオイルを垂らす父親

多発性硬化症の治療薬として承認を得ている大麻薬品もある

英国のGWファーマシューティカルズ社は、多発性硬化症の治療用の大麻薬品「サティベックス」を商品化し、米国以外の28カ国で医薬品として承認を得ている。大塚製薬も、この薬の開発に携わったという。

難病の子供を救う「大麻薬品」企業 株価130%急伸〔2016317 Forbes

【動画】医療大麻やCBDオイルを使用する日本の末期がん患者

VICE」制作の映像は、CBDオイルを摂取し始めてから症状が劇的に回復した末期がん患者の女性や生後10週間から難知性てんかんに苦しむ少女に密着取材している。

世界的には合法化の動き、一方で「有害論」根強く

米国23州、イスラエル、カナダ医療用での緩和進む

米国では23州と首都ワシントンD.C.で医療用大麻が合法化され、一部の州では嗜好品としての使用も緩和。イスラエル、カナダ、オランダでは政府がその製造販売を支援。ウルグアイでは大麻の栽培や売買が合法化され、ポルトガルでは非犯罪化され条件付きで少量の使用が認められた。ドイツでも2017年に医療用が合法化の見通し

マリファナの合法化進む、薬効研究が盛んに〔2015531 NATIONAL GEOGRAPHIC

医療大麻が合法化されている米カリフォルニア州のサンフランシスコにある専門の調剤薬局で列をつくる男性たち=2015年5月17日(iStockより)

医療大麻が合法化されている米カリフォルニア州のサンフランシスコにある専門の調剤薬局で列をつくる男性たち=2015517日(iStockより)

米連邦法下では違法だが、政府には有効性を部分的に認める動きも

米国連邦法は、大麻を最も規制が厳しい「分類I」とし違法薬物に指定しているが、公衆衛生局長官は「ある種の病気の症状」に大麻が「有効」である可能性が示唆されたとして、研究の進展に注目したいと発言。

マリファナの合法化進む、薬効研究が盛んに〔2015531 NATIONAL GEOGRAPHIC

米小児科学会は小児疾患の治療薬開発のための大麻の分類変更を要求

米国小児科学会は2015年に初めて「現時点で適切な治療法がなく、命を脅かし、あるいは激しい衰弱をもたらす」小児疾患の治療薬の開発を促すために、連邦政府が定める大麻の分類の変更を求める声明を出した。

マリファナ合法化の波、米連邦にも〔2015611 NATIONAL GEOGRAPHIC

たばこやアルコールよりも依存性が低いとの研究報告もある

近年、大麻の有害性に関して再認識が進み、2007年の医学雑誌「ランセット」では、大麻はたばこやアルコールより身体依存や身体への有害性が低いと報告されている。

大麻を「ダメ、ゼッタイ」とする根拠は崩れてきた! 世界的に規制緩和が進む「医療大麻」とどう向き合うべき?2015818 HealthPress

しかし、国連などは有害性を指摘「人間の精神に影響を及ぼす薬物」

世界保健機関(WHO)は「大麻使用の健康面の影響、慢性的悪影響、医療用大麻の有効性に関する知識に重要な欠落がある」とし、国連薬物犯罪事務所(UNODC)も「大麻は無害な薬草ではなく、慎重な取り扱いが必要な人間の精神に影響を及ぼす薬物」と述べる。

末期がん患者が最後にすがった大麻は違法? 劇的改善の被告「命守るため」と無罪主張

厚労省も慎重論「有効性が実証されているわけではない」

厚労省監視指導・麻薬対策課の担当者は「医療用大麻は有効性が実証されているわけではない上、最先端のがん治療が受けられる日本で、医療用大麻を合法化する必要性は低い。米国では実際には医療用のみ合法化された州でも嗜好品として蔓延している」と話す。

末期がん患者が最後にすがった大麻は違法? 劇的改善の被告「命守るため」と無罪主張

乱用は「独特の妄想や異常行動、思考力低下を引き起こす」との見解もある

公益財団法人「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」は、大麻を乱用すると、気管支や喉を痛め、深刻な場合は、免疫力の低下や白血球の減少などを招くとする。また「大麻精神病」と呼ばれる、独特の妄想や異常行動、思考力低下などを引き起こし犯罪の原因となる場合もあると警告。

 

 

http://www.iza.ne.jp/topics/events/events-9470-m.html

 

医療目的で大麻を栽培・使用した末期がん患者の男性の大麻取締法違反罪を問う裁判が行われ、「医療用大麻」への関心が高まっている。国内では違法とされるが、世界的には規制緩和が進む医療目的の大麻とは?

《大麻》
乾燥大麻(「マリファナ」、茶色または草色)、大麻樹脂(「ハシッシュ」、暗緑色の棒状又は板状等)、液体大麻(「ハシッシュオイル」、粘着性のある暗緑色又は黒色のタール状の液体)があり、通常は乾燥した葉などをキセル、パイプ、水パイプなどを使用して吸煙するが、そのまま食べる、溶液として飲むなどがある。〔内閣府

大麻取締法に一石?「山本医療大麻裁判」

医療目的で大麻を栽培・使用した末期がん患者の男性が起訴

201512月に大麻を所持していたとして大麻取締法違反(所持)罪で末期の肝臓がん患者が逮捕・起訴され、165月現在、東京地裁で裁判が行われている。山本正光被告(58)は、1410月に余命半年~1年と宣告されたが、大麻ががん改善に有効な可能性があると知り、自宅で栽培・使用した。

http://www.iza.ne.jp/topics/events/events-9470-m.html

 

 

免疫を使ってがんを治療する新薬「オプジーボ」が、リンパ球の一種に作用して悪性黒色腫(皮膚がん)に効果を発揮する仕組みを発見したと、京都大の大塚篤司院内講師らの研究グループが発表した。論文は23日付の国際科学誌に掲載された。

オプジーボは患者によっては高い効果を発揮する一方、7割の患者には効果がないとされる。今回の研究成果は、効果の有無を治療の早い段階で見極めたり、治療効果を高めたりするのに役立つと期待される。

免疫は体内に侵入した細菌や、がん細胞などの異物を排除する仕組み。がん細胞は自分で免疫細胞(T細胞)の攻撃にブレーキをかけるが、オプジーボはこのブレーキを解除し、がん細胞を攻撃させる。

研究グループは、オプジーボを投与された患者46人を調査。効果があった患者は投与後、リンパ球の一種「9型ヘルパーT細胞」が増えていたことが分かった。さらに、この細胞が作り出す「インターロイキン9」という分子に、悪性黒色腫の進行を抑える作用があることも突き止めた。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161024-00000001-jij-sctch