大腸がん再発の原因となる「がん幹細胞」の働きを抑える候補物質を新たに作製したと、国立がん研究センターなどの研究チームが発表した。

 大腸がんの新たな治療薬として数年後の実用化を目指すという。

 がん幹細胞は「がんの親玉」ともいわれる細胞で、通常のがん細胞より増殖能力が高く、抗がん剤が効きにくいため、再発・転移の原因になっている。

 大腸がんの細胞増殖と幹細胞の発生には、特定の酵素が作用していることが分かっており、研究チームは、この酵素の働きを止める新しい化合物を作製。人間の大腸がんの細胞を移植したマウスに、この化合物を飲ませたところ、幹細胞による増殖を高い割合で抑えることが確認できた。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160829-00050063-yom-sci