インターネットが検索結果を検索エンジンのアルゴリズム(結果を導く仕組み)で羅列され、多くのインターネット利用者、閲覧者が検索結果の1ページ(大抵既定は10件)~2ページしか見ない人が多く、さらに1ページめの10件のうち、1~3件しか見ないという実態もあり、SEM(検索エンジンマーケティング)とSEO(検索エンジン最適化)という考え方が生まれた。
日本でインターネットが始まったのが1995年だとして、この分野はまだまだ最近生まれたものだ。
◎IT情報通信技術と二酸化炭素/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10086617310.html でも触れたけど、インターネットが始まった当時、検索エンジンがキーワードの頻出度に依存していたため、キーワードを羅列しただけの無駄なコンテンツやキーワードと無縁の犯罪サイトが横行したことから、ゴミのようなページが多かった。
また、インターネットに情報を公開するという認識は悪意のない企業や個人に浸透していなかった為に有用な情報はそれほどなかった。
あったとしても出し惜しみした情報しかなかった為、ほとんど役に立たなかったといってもいい。
当時、私が法人営業をしていた頃インターネットが始まり、真っ先に使えると思ったのが倒産情報を含む顧客になり得る企業の情報収集だ。
ところが、当時は帝国データバンクにちょろっと情報があるのみで必要な情報は手に入らなかった。
でも今では大きく変わった。
ただ、現在でもゴミデータは多い、ただコピー&ペーストしただけで、それ以外には特別な情報がないサイトが横行している。
ゴミデータといっても世の中に必要とされているとかされていないとかではなく、検索エンジンで気ワード検索した検索結果の割と上位に中身のないコンテンツや全く無関係なページがあってがっかりしたという人も少なくないと思うけどここではこういったものをゴミデータと呼んでいる。
これにはアフィリエイトやドロップシッピングの出現と誰もが書けるブログの存在も大きく関わっている。
また、サイトへの訪問者や集客を欲するサイト運営者の興味をそそり、同じような特色のないオンラインモールも横行している。
さらにリアルな社会以上に同業他社がひしめいている。
同業他社と全く同じ店名を堂々と使う人も増えた。
オンライン上でも規模の経済がモノをいい、大手オンラインショッピングモールや大手オークションサイトがこぞって参入。
これら大手サイトに出展するとリンク(アンカー)がたくさん張られる為、キーワードによっては同じ店の情報がダラダラと検索結果に表示される。
私のショップも当時、検索した結果、店名として使われていない事を確認した上でつけた普通に読んだら読めないアルファベットの羅列である読み方の店名に決め、今年で4年になるが、昨年末から今年にかけ、同じ店名で無理矢理、日本語上の読み方を変えて堂々と大手オンラインオークションサイトに出展し、アルファベットの店名で検索するとその後発のオークション関連ページがわんさと表示され、お客様や利用者に勘違いされないかなどの面で迷惑している。
SNSもすごく増えた。少し前まで2年半くらいmixiをやってたんだけど、いわゆるmixi疲れなのか、面倒になってやめた。
ブログサービスも増えた、私もアメブロ以外にもやってるのもあるけど、内2つは書いてたコンテンツ自体に興味がなくなったのでやめた。
ネット上でも街の本屋でもアフィリエイトやドロップシッピング、オンラインショップのつくり方や運営方法、露出度を上げる手法や目に付くコピー、SEO関連やオーバーチュアやAdWordsへの広告掲載や楽天市場やYahoo!のショッピングモール出店、楽オク、ヤフオクなどのオークション出品・・・などこんな情報がひしめいている。
オンライン上でもこうした情報は多いわけだけど、SEOについてはこれまた起業した会社も非常に多く、利益が追求されている。
でも、結果からいうと、オンライン上に掲載し続ける限り、SEOもやり続ける必要があるということ。
ここで使っているアメブロなどの大手ブログサービスでは、このSEOも加味されていたりするので気にするポイントは限られるけど、そうでない場合は継続が必要になる。
なぜかというと同じキーワードで検索したら永遠に同じ順番でサイトが表示されたら弊害が出る場合があるから。
たとえば、閉鎖されて放置されたサイトのコンテンツが新鮮さが必要とされる場合とか。
さらに検索エンジンのアルゴリズム変更に伴う順位変動、変更がないまでもそのアルゴリズムに叶った新しいサイトがあった場合には、当然順位が変わってくる。
現在、こうしたいたちごっこが続いており、検索エンジンサイドでも様々なエンジンモデルを検討しているようだ。
最近では、検索キーワードと検索してる本人が普段から検索している傾向を加味して検索結果やそれ以外のスペースにその人が気になるだろう候補が表示されるような仕組みが現れ始めている。
他国に負けじと国産検索エンジンも開発されていたりする。
私は、ショップを含め、いくつかの自作サイトを運営しているんだけど、作った頃からSEOは自分でやっているが、その辺の専業企業には負けないという自負もあるし、結果も出しているし、ホームページ作成やSEOの無料情報サイトも運営していたりするし、ショップのコンサルしますよって業者から電話がかかって来ることもあるが、私は逆にコンサルしたいくらいですと断る。
これは私だからできるわけではなく、現行の仕組みなら誰にでもできることだ。
ただし、個人差もかなりあり、時間と根気は覚悟する必要はある。
一筋縄でいくものではないし、最初はある程度アルゴリズムを解析し、動向を見る必要があるし、アルゴリズムが変わる度にさらに何が変わったのか解析する努力は必要となる。
検索エンジンの表示順に気を配り、その都度対応する必要もある。
例えば、1ヶ月に1度、3ヶ月に一度、半年に一度などそれぞれの検索エンジンがアルゴリズムを変えたりすることもあるから。
しかも、Yahoo!、Googleそれぞれに。
この2社と差別化したいがばかりに2社の検索結果と違う検索結果にこだわるMSN(LiveSearch)が気になる方は、さらに個別にこうした対応が必要になる。
こうなるとやる方も次第に疲れてくる。
でも、これを代行してもらうのだとしたら、変動監視も含め、毎月出費がかさむことだろう。
さらに代行依頼する人は、その業者が同業他社や同じキーワードを希望するクライアントの仕事を請け負っていたら、その代行会社はあなたとそのクライアントのサイトのどちらを優先させるんでしょうね?
中には、1度やれば大丈夫などといって、継続サポートしないところも未だにあるようなのでもし代行を依頼する場合にも注意が必要だ。
こうした市場があるのだとしたら、上位表示したい、されたい本人以外のPCが大量に稼動しているのであり、電力使用量も多くなっているのだとしたら、必要なんだろうか?
自分でやることがエコになるかも。
業者より何十倍も時間がかかるとしたら、そうとも言い切れないけど。。
いずれにしても現在の仕組みでは、検索エンジンとSEOサイトのいたちごっこから抜けられず、偶然上位表示されても一時的で持続しないし、SEOを知っているのと知らないのでは、自分でできるのとできないのでは雲泥の差がでることだけは間違いない。
今はかなり複雑になってきたアルゴリズムが、始まった当初よりかなり進歩したのは間違いないが、前述のゴミデータやフィッシング詐欺のサイト、フィッシング詐欺サイトへ誘導するサイトなどの排除はされないと誰もが困るだろう。
検索エンジンが目指した目的と存在は、ほぼ、こう着状態にある。
Googleから有能な技術者が流出していっている(有能な技術者しかいないんだけど)という事実からもYahoo!の売上低迷からも、そこにマイクロソフトが目をつけたこともこうした成熟感があるからだろう。
Yahoo!の状態は、大手ショッピングモールや大手オークションサイトという存在の成熟感もある。
人工知能などへの利用や翻訳技術の向上やスピンオフした分野の成長は見込めるのではないだろうか。
これは◎法人格の同属経営は同族経営と同じ事/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10086362385.html
でも触れたけど、人類の一部の専門能力が高くなりすぎてオンライン市場が急速に進みすぎていっぺんに将来のパイも食い尽くしてしまった結果じゃないのかな。
リアルでも数社の大手流通、小売ともに営業収益が落ちていたり、株価対策のために店舗の土地、建物といった固定費を削減し始めていたり、出店した店舗を大規模に閉店したりと思い切った策を講じていることを考えると。。。
バーチャルの進歩が速すぎるため、リアルに追いつき、共に食い尽くしてしまった感がある、経済の仕組みの中で市場の成熟は速すぎれば速すぎるほど被害が広がる気がするのは気のせいかな?
バーチャルもリアルもそんな時代が、そんな経済一辺倒の傾向が、そんな一市場への過剰参入が、その競争が、そのスピードが、地球や自然や生態系を猛スピードで破壊していると思うのは気のせいかな?