美人 | Someone is sobbing...

美人

人はこれほどまでに
美しくなれるのか
ひとすじの光は
強く空を裂いた指先から
地にべたりと着いた足の先まで
柔らかく照らした


しなやかに反ったその背を流れ
時は刻まれるのを拒む
その瞬間全身が粟立ち
抑えられないものが身体を縦に走った


止まらない涙は讃えている
その美しさは
もはや武器にさえなりうるだろう
突き上げて揺さぶって叩きつけ
魅了される


なんてことだ
これほどまでに
人は美しくなれるのだ