(食合禁・合食禁)は過去ログでも取り上げましたが、改めて別の角度から俗説や迷信について。
蕎麦との禁忌 (タニシ・雉肉・ナツメ・銀杏・蜆・天麩羅・砂糖類・大根下ろし・ところてん・氷水・鯨肉・鰻・なまこ・猪肉・狸の肉)で、一緒に食べることによって、大病にかかる、・髪が抜ける・嘔吐・体内に毒が発生・腹痛・胃病、になってしまうというものです。
妊婦には、流産する・胎盤が腐る・お産が重くなる・ソバカスだらけの子が生まれてしまう、という俗説があり、果ては貧乏になる、ということもいわれたようです。
明和6年(1769)と文化10年(1813)に上記有害巷説が広がったために、多くのお蕎麦屋さんが休業を余儀なくされた、と古い記録「半田閑話」に残っています。
-翻って蕎麦を用いた民間療法-
・歯茎から出血したら蕎麦粉を練って塗ると良い
・耳鳴りには蕎麦粉を練って耳へ差し込み、時々取り替えると効果的
・しもやけには蕎麦粉を焼いてその煙にかざすと治る
・火傷には蕎麦粉を焼いて付ける
・こぶができたらタニシと蕎麦の実を潰して塗る
・竹などのトゲには蕎麦粉をつける
・脚気・下痢・高血圧・糖尿病には蕎麦を食べると良い
これらは荒唐無稽に思えますが、情報量がない時代だからこそ、の話ですね。
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