お店の出入り口にかけてある暖簾は、元々は日除け・塵除け・外気の遮断・目隠し用として使われていたのが、屋号や商標を染め抜いて看板や広告の目的で使われるようになりました。
寛永(1624~1644)の頃に始まったとされ、店の顔としてその後大いに流行。
そして、お店の看板でもある暖簾を、昔は洗ってはいけない・洗わないもの、とされていました。
昔はおしぼり(手拭き)も出されず、握り寿司を食べた後はお茶で手を洗った後、出口の暖簾で手を拭いてから出たそうです。
ですから暖簾が汚れているほど繁盛店の証で、人が沢山立ち寄る美味しい店という目安になり、お客は外から暖簾の汚れを見てお店を判断したのですね。
店舗を移設する場合も汚れた暖簾をそのまま持っていき、出入り口に吊したとか。
-屋台では地面に落ちている食べかすなどの数を見て判断したようです-
今では清潔感を出すように綺麗な暖簾になっていますし、縄暖簾も「和」の演出です。
自動扉のお店も多くなって、そんな風情の暖簾は殆ど消え去りました。
(下げ縄)
昔、江戸では蕎麦のことを(下げ縄)、上方ではうどんのことを(下げ縄)と表現したことも。今でも縄暖簾の名残がある居酒屋も見かけますね
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