蕎麦の実は三角ですが、特に採種して外皮を剥いていない玄蕎麦は黒く三方に角が尖っています。
形状から蕎麦のことを三角(みかど)とよばれたこともありますが、帝(みかど)に通じるので畏れ多いので禁句とされました。
江戸時代の(宮中言葉・女官言葉・女房言葉)では、形からの連想でしょうが葵の紋→「葵/あおい」といいましたが、切り麺にしたものは「ぞろぞろ」と称しました。
古来宮中の女官が衣食住に関するものを隠語にして用いた言葉が、現代でも庶民に浸透して日常に馴染んだものがたくさんあります。
【女官言葉の一例】
飯(ごはん) 蕎麦(そもじ・ぞろぞろ) 蒟蒻(にゃく)豆腐(しらかべ) 蒲鉾(おいた) 団子(いしいし) 扇子(おみせん) 髪(おぐし) 煮る(したためる) 面会(おめもじ) 炬燵(おこた) 座布団(おざぶ) 銭(おあし) 寝具(おとこ) 杓文字(おしゃもじ) 尻(おみおいど) ちゃんちゃんこ(でんち) 首(おみくび) 頭(おつむ) 熱(おぬる) 就寝(おしずまり) 野菜(あおもの) 水(おひや) 米(およね) 小豆(あか) 赤飯(おこわ) 梅干し(おしわもの) 沢庵(こうこ) 刺身(おつくり) 牡丹餅(おはぎ) 田楽(おでん) 腹(おなか) 薄墨(そばがき) 等々。
因みに医薬品でジェネリック(後発品)を、業界用語では「ぞろぞろ」といいます。
-ロック写真-
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