俗諺 「蕎麦屋のこんくらい」 | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

「蕎麦屋のただいま」と同様の俗諺「蕎麦屋のこんくらい」。

 

「こんくらい」は「これくらい」の意で、数量・重量・個数などを身振り手振りで「こんくらい」と言ったりすることで、根拠の薄いことやアバウトなことを揶揄して使います。

実際に視覚や触覚で確かめることは重要なのですが、㏄・ml・㎏・g等を計る道具がなかった数百年前から続いた手作業の延長ですね。

 

木鉢作業の水量は、温度・湿度・気候・蕎麦の種類や粒子、等々によって触覚や視覚、更には勘に頼る要素も多分にあります。

 

科学的な問題ではなく、蕎麦屋の合理性と技術に他なりません。

 

最近の蕎麦屋は細かく計量するところもあるものの、勘に頼って作業する蕎麦屋が殆どです

 

例えば、色・固さ・茹でなどは「こんくらい/これくらい」としか表現できません。

こんなことから蕎麦打ちは「口伝よりも見伝」といわれる所以でしょう。

 

 

 

-デンマーク作家のパイプ-

 

 

 

 

(そば・うどん)のボタンをクリックして頂きますと励みになります。

 

   ↓

 

にほんブログ村 グルメブログ そば・うどんへ
にほんブログ村