どちらも冷蕎麦で同じものですが、お客も店も「ざる」と「せいろ」と両方使いますね。
「ざる」は水切りを兼ねて簀の子の上に運ばれて来るからですが、「せいろ」は江戸時代に蒸籠(せいろ)で蒸した蕎麦を供していた名残りです。
その頃は温かくて軟らかい蕎麦だったのでしょう。蒸した蕎麦を提供しているお蕎麦屋さんは、今でも時々見かけます。
共通の道具である蒸籠を使うということで、蕎麦はお菓子屋さんの仕事でしたが、お菓子屋さんがそのまま蕎麦屋さんになった(京都・尾張屋)の例もあります。
蒸籠は曲げ物の代表的なものであり、檜・杉を薄く削り円形に曲げ、樺や桜材などで綴じて仕上げます。
木材の他にも、漆や錆土が山中に豊富にある信州・木曽が主な原産地でした。
天領地である木曽山林の伐採は旧幕時代には厳罰もあり固く禁じられていましたが、曲げ物を作ることだけには特別な手形を発行して許していました。
桶なども曲げ物の一種で古代より日用的に使用され、平安時代や鎌倉時代の複数の絵画や、鳥獣人物戯画にも登場しています。
※日清食品で市販されている(蒸し蕎麦)は、油不要の焼きそばです。
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