蕎麦屋さんではよく見かけるメニューの「ぶっかけ蕎麦」。
頼む時は打掛け(ぶっかけ)だけで通じますが、実は打掛け蕎麦切り・打掛け蕎麦、の略です。
北陸の福井では名物になっていますが、元祖は江戸新材木町(現在の東京・中央区日本橋近く)にあった信濃屋という小さな蕎麦屋さん。
荷物を運んだりする近隣の人足達が立ちながら食べられる、冷やがけが始まりとされています。
元禄(1688~1704)頃からこのような食べ方があったらしいのですが、当時は下賤で下品な食べ方とされていました。
そんなことから幕府は女性が打掛け蕎麦を食べることを禁止するお触れを出したりしたのですが、簡単で美味しい食べ方はなくなりません。
やがて寒い季節には蕎麦を温めたりつゆを熱くするように工夫され、徐々に拡がっていき暖かい「かけ蕎麦」へと進化しました。
従前の「もり/冷」から「かけ/冷・温」という今の食べ方に分かれたわけですね。
-ロック近影-
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