きさらぎに人と生まれし誕生日 吉田悦花
📒📒俳句誌「斧」ご贈呈&
📒作品掲載📒ありがとうございます📒
神戸市須磨区の俳人、はりまだいすけ主宰誌「斧」の「現代俳句評 396」(大久保和恵さん筆)に、月刊「俳句四季」3月号に発表した吉田悦花の新作15句より、
きさらぎに人と生まれし誕生日 吉田悦花
をとり上げていただきました。さらに、光栄なことに自選40句より、
しあはせと気づく花野の朝かな 吉田悦花
も選んでいただきました
「草木山川、すべてに誕生日がある。
この世に芽が出た時が誕生日なのか、源流となる水のひとしずくがこの世に落ちた時が誕生日なのか、非常に曖昧なものがあるにも拘らず、人の誕生日は、誰かに誕生日を認識されるという点において、非常に明確であるといえる。
母の胎内から、人間の世に産み落とされた時、はじめて、人は人としての誕生日を持ち、喜怒哀楽とともに一生を過ごすのである。
釈迦の入滅が二月十五日であることから鑑みると、如月に人として生まれたことは、恐らくもっとも祝福してされた生誕ではあるまいか。」