病院にはあまり行かないから、どこに行こうか迷ったけど、
やっぱ自宅の近くの整形外科にした。
病院に着くと、午後の診察が始まったばかりで、待合室には老若男女が待っていた。
置いてあった雑誌を読んで時間を潰す。
呼ばれて診察室へ。
症状を話す。
診察して、念のためレントゲンも撮って、
お医者さんは、ちょっと口ごもりながら言った。
「大変言いづらいのですが・・・
この症状は、いわゆる・・・五十肩です」
「えっ!??ごじゅうかた???」
えーーーーーーーーーーーー!?
まだ20代なのにっ!!!!!
お医者さんの説明は続く。
「そう、五十肩。いえ、結構ね、若い方にもあるんですよ。たとえば、重いものを持つ仕事とかドライバーさんとか」
「そ・・・そうなんですか・・・」
でも、そんな病名、女の子が口にしたくないよね・・・。
「とりあえず、しばらくは肩や腕をあまり動かさないようにしてください。重いものを持つのもね」
「あ、、、、あの、仕事的に重いものを持つことが多いんですけど・・・」
「ああ、それじゃ、一応診断書を書きましょうか?」
「あ、はい・・・お願いします」
と、いうわけで、診断書を書いてもらい、湿布をもらって帰ってきた。
はああああああ・・・ためいきが出る。
明日から仕事どうしよう・・・とりあえず、店に電話して店長に診断結果を告げた。
「・・・じゃあ・・・そうだな・・・しばらくはレジにでも入るか?」
「えっ!?いえ、別に重いものを持つとかしなければ通常業務ができるかと思いますが・・・」
「でも、そんなんじゃお客様のお荷物もお持ちできないだろう?」
「はあ・・・・・そうですね・・・」
「ま、とりあえず明日出社してから相談しよう。とりあえず今日はゆっくり休んで」
「はい・・・ありがとうございます・・・」
電話を切ってからも憂鬱だった。
レジ??それって売り場担当者にとっては結構ツライ仕打ちだよ・・・
あーーーーーあ、なんでこんなことになっちゃったんだろ・・・
とりあえずこの落ち込みようを誰かに聞いてもらいたくて・・・
浩介にメールした。
無意識のうちに、隆史じゃなくて浩介に。
浩介からは、
「え!?マジ!?大丈夫なの!?普段がんばりすぎてるんじゃない??女の子なんだからさ、重いものは男に持たせたっていいんだよ!明日からもあんまり無理しないでね!」
という返事をもらった。
ちょっと嬉しかった。でも、それじゃあ「所詮オンナだな」って眼で見られるのがこの業界だから・・・。
だからちょっと、話を聞いてもらっておいて言うのは悪いけど、返信しづらかった。
とりあえず「ありがとう」という感謝の内容のメールは返したけどね。
夜になって、隆史にも電話で今日のことを話した。
私が、「五十肩」って言ったら、
「ぶはっ!ババくせぇ~!!」
と言われてショックだった。
それはないよねー、ちょっとは心配してよね!
浩介は私のことを気遣ってくれたのに・・・
また比べてしまったけど・・・
でも浩介に話しても隆史に話しても、やっぱり憂鬱な気分は晴れなくて。
あーあ、明日店長と相談するのイヤだな・・・売り場に出れなかったらイヤだな・・・
色々考えてなかなか眠れなかった。